2011年10月1日(土) プラハ国立歌劇場 オペラ「カルメン」
ついに今日の最後のイベント、オペラ「カルメン」の鑑賞です。
プラハにはオペラを上演する劇場が3つありますが、今日はプラハ国立歌劇場です。
チケットは歌劇場の公式サイトからオンラインで購入しました。
プラハ国立歌劇場公式サイト → http://www.opera.cz/en/
ミラノのスカラ座やウィーンの国立歌劇場のように、発売してから一瞬にして席が売り切れるわけでもなく、
お値段も大変おトクでオススメです。
お値段も大変おトクでオススメです。
私達の座席は平土間(コンサート会場でいうアリーナ)の一番前の席で、1620コルナ。
平土間でも一番前と2番目くらいまでは、一番高い座席より少し安くなっていました。
平土間でも一番前と2番目くらいまでは、一番高い座席より少し安くなっていました。
日本円にして大体7,500円でしたので、日本なら考えられない金額です。
急いでいたので外観はパシャ!と撮っただけですぐに中へ。
入ってビックリ。ロビーが狭っ!小さい劇場だとは聞いていましたが、予想以上でした。
ここはホワイエ・・・でしょうか?それとも普通のカフェ?いずれにしても地味です。
舞台も小さめ。ヴェネツィアのフェニーチェ劇場と同じくらいでしょうか。
今日の私達の座席は、この平土間の一番前の中央左寄りです。(^^)v
今日の私達の座席は、この平土間の一番前の中央左寄りです。(^^)v
こんなにこじんまりしているなら、それほど前の席でなくても舞台は近くに見えそうです。
劇場内の装飾は豪華ながら落ち着いていてとても上品です。どうも観光客が多いようで、ラフな服装の人多し。
私達の席から見上げた左側のボックス席。この狭い劇場では、端のボックス席からは舞台が見にくいのでは。
天井の絵も装飾も優美です。個人的にはフェニーチェより好きでした。
字幕はチェコ語と英語が舞台の上に出ます。一番前の席から見ると結構上なのでほとんど見ませんでした。
一番前の良いところは足元が広々としていること。オーケストラピットとの仕切り板は年季が感じられます。
さて、本日のキャストはこちら。
このうち、上から3番目のエスカミーリョ役の人は、Svatopluk Semという人に代わっていました。
このうち、上から3番目のエスカミーリョ役の人は、Svatopluk Semという人に代わっていました。
カルメンは上から4人目までのキャストが大部分を占めますが、今回はこのうち2人がダメでした。くー!
最後のカーテンコール。 左から2番目の男性から順に、ドン・ホセ、カルメン、エスカミーリョ、ミカエラ。
ちなみに、3日後に再びこの劇場に「セヴィリアの理髪師」を見に来たのですが、写真一番左の女性が
ロジーナ役で、カルメンの右のエスカミーリョ役の人がフィガロ役で出ていました。
ロジーナ役で、カルメンの右のエスカミーリョ役の人がフィガロ役で出ていました。
プラハの歌手ってむっちゃハードスケジュールなんちゃうん?
と思ったのは後日の話で、この日はそんなこと知る由もありませんでした。カルメンの演出はオーソドックスで、小さい舞台ながらも回転する仕組みでそれは良かったのですが、
まず序曲からなんだか演奏がバラバラ。そのうちまとまっていきましたが・・・。
まず序曲からなんだか演奏がバラバラ。そのうちまとまっていきましたが・・・。
で、合唱もバラバラ。今まで合唱がヘタクソだなんて思ったことありませんでしたが、あれ?と思うくらい。
舞台が近いせいでみんなよく見えたのですが、かなりの年寄りが多くてちょっとビックリ。
その合唱も、中盤からはどんどん良くなっていきましたが、出だしのあれは何だったのでしょう。
舞台が近いせいでみんなよく見えたのですが、かなりの年寄りが多くてちょっとビックリ。
その合唱も、中盤からはどんどん良くなっていきましたが、出だしのあれは何だったのでしょう。
カルメン役の人は本当にカルメンにピッタリの声でとても良かったのですが、二の腕が太すぎて、
肩から丸出しの衣装の時は、これも舞台から近かったせいか、その腕にばかり目がいってしまいました。
でも途中で衣装が変わったので、気が散ることもなくなりました。アカンなー、オペラ初心者。
肩から丸出しの衣装の時は、これも舞台から近かったせいか、その腕にばかり目がいってしまいました。
でも途中で衣装が変わったので、気が散ることもなくなりました。アカンなー、オペラ初心者。
エスカミーリョは可もなく不可もなく。唯一挙げるとすれば、有名な闘牛士の歌の時、
「トレアド~~ルェッッ!!」
って最後のRが異様に響いていました。フランス語のRの発音はそーじゃないやろう、と心の中でツッコミ。ミカエラ役はとにかく声がヒステリックでうるさくて、聞いていて疲れました。
そして、一番ひどかったのがドン・ホセ役のIgor Janというこのテノール。
ピークをとっくに過ぎた人なのではないかと想像してしまいました。
有名なアリアの「花の歌」なんてもう可哀想になってきました。高音も出ないし。
歌えば歌うほど、どんどん声がかすれていく・・・
風邪なのかとも思いましたが、その声の出なさ加減を見ると、ピークをとっくに過ぎた人なのではないかと想像してしまいました。
有名なアリアの「花の歌」なんてもう可哀想になってきました。高音も出ないし。
ドン・ホセとミカエラの二重唱もウッギャー!という感じで残念でした。専門的に表現できなくてすいません。
ですが、このイマイチの2人が関係しない4重唱などはキレイで素晴らしかったのです。
主要キャストのうち半分がコケると、やはり全体がダメダメになるのですね・・・。
主要キャストのうち半分がコケると、やはり全体がダメダメになるのですね・・・。
あと、座席が前すぎてオーケストラが響きすぎるかと思いましたが、それほどでもありませんでした。
プラハ国立歌劇場は小さい劇場ながら結構レベルが高いという前評判でしたが、
先行きが不安になる今日の出来栄えでした。
先行きが不安になる今日の出来栄えでした。
プラハであと2回オペラを見るのですが・・・。
オペラ鑑賞後はトラムでホテルまで戻り、お部屋のミニバーのビールを頂きました。このビール苦い。
明日は日帰りでチェスキー・クルムロフまで足を伸ばすので早起きです。
疲れてバタンキューで1日目が終わりました。