2015年12月20日

NY6日目:オペラ)イル・トロヴァトーレ

2015年10月7日(水) オペラ イル・トロヴァトーレ

今回もギリギリでメトロポリタン歌劇場へ到着。(毎度間に合っているのがすごい。)
19:20頃に入場したので、今までで一番遅かったかと。

この日の演目は、前回と同じくヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」。
今回の旅行で一番楽しみにしていた演目でした。


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余談ですが、どうも緞帳がトロヴァトーレの上演日だけゴアの絵になるような気が。
他の日は緞帳に柄はなかったような。(記憶違いか?)

今日は堂々の平土間のF列。前から6番目の一番右側。右でも舞台はよく見えました。

この日は、スター歌手を間近で見たいというミーハー根性で平土間の前方にしたのでした。

ただ、「メトロポリタン歌劇場の座席いろいろ」にも書きましたが、右端のせいか、
音響はこの日が一番悪く、音が反響してオーケストラの音にズレが出ました。

しかし歌手はよく見えました。まあ、見える席を選んだのでその点は満足でした。

さて、今回のキャストその他は・・・

指揮 : マルコ・アルミリアート
演出 : デイヴィッド・マクヴィカー
レオノーラ : アンナ・ネトレプコ
マンリーコ : ヨンフン・リー
ルーナ伯爵 : Vitaliy Bilyy (ディミトリ・ホロストフスキーの代役)
アズチェーナ : ドローラ・ザジック
フェルランド : ステファン・コツァン

指揮のマルコ・アルミリアートは先日見た「アンナ・ボレーナ」に引き続いて2回目。
ヴェルディのオペラが十八番だとかで、指揮も違和感なく全体的に良かったです。

残念なことに、一番見たかったディミトリ・ホロストフスキー休演でした。

でも、オンラインでチケットを買った時(8月下旬)には出演者はホロストフスキーになっていて、
当日貰ったプログラムを後でチェックしたら、もう代役の人になっていました。

いつキャンセルを発表したんだろう?と疑問に思って旅行から戻ってチェックしたら、
どうやら9月初めに発表したようです。全然知らずに当日を迎えていたのでした。

というか、ホロストフスキーが脳腫瘍で2015年の夏は治療に専念していた事さえ
全く知らなかった私としては、もう舞台に別人が出てきた時点で頭が真っ白。(笑)

ホロストフスキーが出演すると思い込んでいた私は、ルーナ伯爵が舞台に出てきた時、
茶髪を見て、トレードマークの銀髪を染めたのかな?と思い、その顔を見て、
えらく舞台メイクで顔が変わる人なんやな~と思っていました。(←アホ)

しかし決定的に声が違うので、いや、別人では・・・とやっと気付くに至り、
サラミ夫とお互いに双眼鏡を覗いて「???」ってなりました。(笑)

予想だにしない展開に、アンタ歌うまいけど誰?という感じでしばらくパニックでした。
(急いで席に着いてすぐ開演になったので、プログラムを見ていませんでした。)

実は、この代役の人も良かったのです。サラミ夫はこの人のアリアで大拍手。
でもやっぱりホロストフスキーが見たかった。(涙)


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こちらは、その代役の方のカーテンコールの様子です。
Vitaliy Bilyyって名前はどう発音するのでしょうか。ウクライナの方だそうな。


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お顔をアップにしてみました。どう見てもホロストフスキーではない。(笑)

お馴染みアンナ・ネトレプコは、びっくりする位DVDCDなどで見たり聞いたりするのと同じでした。

あまりにも同じなので大きな感動はなかったのですが、堂々の安定感という感じで、
あんな脇役はもったいないと思いました。もっとたくさん歌う役の方がいいな。


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それにしても、生で見るとものすごく太ったな~と実感。昔はあんなに可愛かったのに。
子供を産むとやっぱり太るのかな。てか、ロシア女性はみんなこうなるのかな。

マンリーコ役の韓国人テノール、ヨンフン・リーはとても強靭な声で期待以上でした。
声でオーケストラの音をかき消す人なんて初めて。

アジア人でオペラの主役をこんな有名なオペラハウスで歌い続けているという事は、
きっとそれだけの実力があるからだと思っていましたが、聴いて納得しました。

背が高くて顔が小さいので舞台栄えするし、真摯な歌い方で役に合っていました。

表情や演技が固いと言う人もいるでしょうが、東洋人は顔にハンデを背負っているのでしゃーない。
この役やカルメンのホセとかをやればいいわけで。

聞く前は、歌が上手でもネトレプコの迫力に負けて印象が霞むんだろうなーと思っていたのですが、
全然そんなことありませんでした。もっとこの人有名になっても良いのでは。


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日本ではオペラ界のヨン様とか呼ばれているらしいヨンフン・リー
見た目は地味ですが、生で歌を聴くとそんな印象はぶっ飛びます。

このまま、声を潰すことなく長く歌い続けて欲しいです。

そういえば、今回も観客にガッカリ。

あのマンリーコの有名なアリア、第3幕最後の「見よ、恐ろしき炎!」の時、
最後の高音を伸ばすか?伸ばすか?とワクワクしながら待っていた時です。

リーさんは期待通り、最後の高音をむちゃくちゃ長く伸ばしてさすがの歌唱力だったのですが、
伸ばした途中からウォ~!歓声拍手がすごくて声がかき消されて最後聞こえませんでした。

メトではミュージカルのように鑑賞するのでしょうが、歌はちゃんと聞かせてもらいたい。
この雰囲気が好きだという人もいると思いますが、私はあまりにうるさいのは我慢できません。

(だったらメトに来るなという話ですが・・・。)

しかし、やはり圧巻はアズチェーナ役のドローラ・ザジックでした。

私は予習の時にパヴァロッティが歌う昔のメトの舞台のヤツを見ていました。
(いつものごとく、テレビ録画ですが。)


ヴェルディ:歌劇《トロヴァトーレ》全曲 [DVD]

このDVDは1988年の舞台のもので、この時すでにドローラ・ザジックは若手のホープとして
アズチェーナ役を歌っていました。

・・・あれからもう27年。えっ、まだ歌ってんの?

というわけで、キャスト表を見た時にサラミ夫がビックリしていました。

もっと声が出なくなってるのかな、と思っていたたのですが、全然まだまだいける!
さすがにこの役をずっと歌い続けてるだけあります。迫力がすごい!

さすがに、若い頃そのままの声というわけにはいきませんが、
年を重ねた分、凄みは増してるし母親らしさも増してるし、他者の追随を許さない域に。


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体形的にも貫禄を増した圧巻のドローラ・ザジック。カーテンコールも堂々としたものでした。

というわけで、合唱ももちろん良かったし、演出もオーソドックスで分かりやすく、
音響がイマイチだったことを考えても、全体的には出演者のレベルが高くて満足でした。

・・・ただ、ルーナ伯爵が別人だったこと以外は。

ホント、彼が見たかったのでかなり落胆が大きい。


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座席が平土間だとカーテンコールもよく見えます。

と言いたいところですが、私はチビなので、前の人が立ってしまって視界が遮られました。(涙)

しかし、今回初めて平土間に座って一番ビックリしたのは、この日は席が少し空いていたのですが、
休憩の後に、勝手に前に移動する人(!)がたくさんいたことです。

他のオペラハウスなら、係員が誘導して移動することはあるかも知れませんが、
メトでは誰も注意しないんですね。本当にびっくりしました。

平土間は、後ろの方は料金も安くなるし、同じ料金の席から移動した人もいたでしょうが、
安い席から高い席に移った人もかなりいたと思います。

この200ドルを超える座席は、さすがに移動はちょっと遠慮したら?と思ってしまいました。

そして、もっとビックリしたのは、カーテンコールの時に、一気にドドド~っと
人がいっぱい前に詰めかけてきたことです。

いや、横の通路に人がドドド~っと来て立っていたのはいいのです。
他の人に邪魔にならないように、と通路に立っていたのだから。

そんな中、信じられなかったのは、私の数列前(多分前から3列目とか)の空いていた
平土間の席(しかも中央寄り)に割り入ってバシバシと写真を撮り出した人がいたのです。

それがなんとボサーっとした服装の中年日本人オバハン2人組!

なんか、氷川きよしのコンサートと勘違いしてないか。節度を守れよ、オバハン。
日本人(しかも若くない人)だけがそんなことしていて恥ずかしかったです。

さて、この日は、帰りにちょこっとショップに立ち寄ってお土産を購入。
サラミ夫がなぜかTシャツとかを買っていました。劇場スタッフみたい。(笑)

そして、劇場の外から、改めてシャガールの壁画をまじまじと眺めました。


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絵は左右にあり、こちらはを基調とした「音楽の起源」。


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こちらはを基調とした「音楽の勝利」。

シャガールはやっぱりがいいかな。

この帰り、私はまたお腹が空いたので72丁目駅近くのお店でヨーグルトやオレンジジュースを
買い、さらに別のお店でカップヌードルも購入。深夜もお店が開いてて便利です。

アパートに戻り、私一人でひっそりとヨーグルトカップヌードルと昨日の残りのサラダを食べました。
この生活が続くと確実に太るな~。


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しかしこのカップヌードルは美味しくなかったわ。



posted by サラミ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 15ニューヨーク | 更新情報をチェックする
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