2015年12月17日

NY6日目:メトロポリタン美術館 19・20世紀初期絵画2

2015年10月7日(水) メトロポリタン美術館 19・20世紀初期ヨーロッパ絵画・彫刻2

19世紀・20世紀初期ヨーロッパ絵画・彫刻の続きです。


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次はセザンヌの絵がずらり。私は静物画はあまり興味がなくて、人物画の方が好きです。
左の「椅子に座った農夫」も良かったのですが、疲れていたので少し見る程度でした。


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じっと見たのは、「僧侶としてのドミニク叔父の肖像」。

これは、1866年に描かれたので、初期の作品です。
印象派の時代よりも前なので輪郭も力強いです。


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セザンヌお馴染みの「サント・ヴィクトワール山」。エクサン・プロヴァンスにある山です。
これはもう20世紀に入ってから。筆のタッチが大胆ですね。


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ひび割れの家」。エクサン・プロヴァンス郊外の風景ですね。


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まだまだセザンヌの絵がいっぱい!セザンヌ夫人の肖像画もありました。


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こちらは「カード遊びをする人々」。全部で5枚描かれたうちのおそらく最初の1枚だとか。

色合いが素敵で、カード遊びをする人達の服装がパリッとしていると思ったのですが、
この人達は全員が農民だそうな。フランスの農民というのはこんなにお洒落なんでしょうか。

セザンヌはその後、どんどん無駄を省いて最後の3枚はたった2人の農民で同じ絵を
描いていますが、おそらくそちらの方が有名なんじゃないでしょうか。(パリに絵があるし。)

とても日常的な淡々とした風俗画で気に入りました。


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これまた「ドミニク叔父の肖像」。1866年に何枚もこの叔父さんの絵を描いたとか。


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壺、カップと林檎のある静物」。セザンヌとしてばやはり静物画

これは1877年の絵ですが、1870年代はセザンヌは静物画を多く描いたとか。

この絵の中央の白い布は、ガイドブックの説明によると、セザンヌ地元のサント・ヴィクトワール山
逆さにして表したものだということです。ホンマか?

でも、セザンヌの静物画って何かビシッとしてない感じがします。
超絶技巧の本物ソックリ画じゃないからかな。この絵も何か歪んでる気がするし。
でもまあ、セザンヌが目指したのは写実主義じゃなくその先の何かなんですね。分からんけど。

セザンヌが特に大好きというわけでもなかったのに、結構色々見てしまいました。(^^;


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再びルノワール出現。「ジョルジュ・シャンパンティエ夫人と子供たち」。
当時の上流階級の幸せな日常が分かる作品ですね。やっぱりルノワールらしい。

夫人は当時流行のデザイナーの服を着ているのだそうで、ココ・シャネルが毛嫌いしそう。(笑)
ビックリしたのは、真ん中の子供は息子のポールだそうな。かこれー!?

ガイドブックには、

当時の流行に従い、3歳になる息子ポールはまだ髪を切られておらず・・・

とあります。パリも色んな流行があったのですね。


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こちらも言わずもがなルノワールの「海辺に座る女」。

これは、ルノワールの未来の奥様をモデルに描いたとか。
よく見ると、顔だけタッチが違って印象派のベタ塗り(素人ですいません)ではないような気が。

うーん、セザンヌの描く農夫とは別世界です。


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ガラッと毛色の違う部屋に来ました。おそらく世紀末ウィーンの美術を集めた部屋。
こちらはウィーン工房ヨーゼフ・ホフマンとその生徒だったカール・クラウスの花瓶。


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クリムトの「メーダ・プリマヴェージの肖像」。

メーダの父はウィーン工房のパトロンだった銀行家で、お嬢様の気の強さが出ている気が。
ガイドブックには9歳の少女のはつらつさ・・・とありますが、いや、気の強さやな。(^^;

この絵は金箔が使われていないので初期の作品なのかと思ったら1912年の作でした。
晩年のクリムトは、初期の作風に回帰していったとか。


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同じくクリムトの「セレナ・ピュリッツァー・レーデラの肖像
私が持っているクリムトの画集では「純白の婦人」と紹介されていました。

先ほどの少女とは打って変わって優しい表情の女性が。
クリムトが女性を描くと本当にキレイですね。感動。


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ここからはまたピカソで、これは役者」。立ち姿の猫背がいい感じ~!

しかし、この頭の小ささ細すぎる手足って、現実にあり得るのでしょうか。

と思ったら、やっぱり説明のところに、「痩せ細った体と極端な手の動きが、エル・グレコに
インスパイアされた青の時代のマニエリスムを思い起こさせる。」とありました。やっぱりそうか。

余談ですが、この絵は2010年に一般客が転倒した際に15センチほど破れたそうですが、
私が見た時は修復されていて全く分かりませんでした。(当たり前か。)

やはり、絵を見る時は細心の注意を払わねば。


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同じくピカソで「白い服の女」。

これは1923年の作でキュビズムの後の新古典主義の時代です。
結婚して子供も生まれて、この時期はピカソも落ち着いていたのかなーなんて想像しちゃいます。


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これもピカソ髪結い」。

顔に表情がないし省略されてるし、手鏡には何も映ってないし、無機質です。

英文の説明によると、この絵ではエロチシズムを抑えて描いており、
ダヴィンチの絵「聖アンナと聖母子」の対位法的変化だとか何とか。難しいっ!

聖性を表すためのこの無機質さなのでしょうか。

ちなみにこれは1906年の作品で、次の1907年にはあのキュビズムの衝撃作
アヴィニョンの娘たち」を制作しているので、その過渡期的な感じなのかも。

ただ、キュビズムへのあの変化はビックリしますね。(笑)

19世紀・20世紀初期ヨーロッパ絵画・彫刻はあともう少しだけ続きます。



posted by サラミ at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 15ニューヨーク | 更新情報をチェックする
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