2014年04月22日

ドイツ2日目 ハイデルベルク大学の学生牢

2014年1月30日(木)ハイデルベルク大学の学生牢  (ウィーン・ドイツ旅行6日目)

ビジュアル的に強烈だった学生牢

ほぼ貸し切り状態だったのでゆっくり見学できました。
実は、かなり写真失敗したのですが、面白かったのでそれでも載せまくります。

ところで、そもそも学生牢(Studentenkarzer)とは何なのか。

まず、ハイデルベルク大学は、創立当初から学生の裁判権を持っていたそうな。
それゆえ、警察に捕まった学生は、大学当局に引き渡されて処分されたのだとか。

中世のヨーロッパの大学というのは数々の特権を持っていたようで、
学生の裁判権を持っていたのも別にこの大学だけではなかったようです。

現地の説明書きに載っていた犯罪は軽微なもので、
夜中に通りで大騒ぎするとか、酔っぱらって大暴れする、とか学生同士で決闘する、などなど。

おかしかったのは、夜中に住民の豚小屋を開けて逃げた豚を追いかけ回す、というもの。
何だかほのぼのしています。(笑)

拘留期間も24時間から最長4週間と現地の説明書きに書かれていました。

学生がひもじい思いをするのは最初の2日間だけで、その間はパンのみですが、
その後は食べ物を取り寄せてもいいし、ビールも許可されていたというからさすがドイツ!

旧大学校舎と繋がっているので講義には出てもいいし、部屋の行き来も自由だし、
ストーブはあるし、毛布や布団も借りるか持参できるし、かなり快適だったのではないかと想像。

学生牢ではなく反省部屋とでも名付けた方がいいのではないでしょうか。

学生達は、学生牢に入ると箔が付くと喜んでいたとか何とか。
古き良き時代のバンカラ気質とでも言いましょうか。バンカラを通り越しているような気もしますが。

しかし、この学生牢が使われていたのが、旧大学校舎が改築された1712年から、
なんと1914年つまり第一次世界大戦まで)と言いますから、つい最近まで!と驚きます。


1.JPG

では、古い階段を上っていきます。すでに落書きが。


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落書きは天井までビッシリ。


3.JPG

さらに上がっていくと、柵がありました。
STUDENTENKARZER(学生牢)の文字があるので、一応ここから学生牢のようです。


4.JPG

落書きというよりアートの域。猫がカワイイ。


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上り切った所から階段を見下ろしてみました。

みんな自由だなぁ。全然窮屈ではない牢屋生活。(笑)
普通の刑務所みたいなのを想像していると拍子抜けします。とても楽しそうな雰囲気。


7.JPG

階段を上り切ると、中央に指揮台みたいな物が置いてあり、各言語で説明がありました。
その左側には学生牢1室だけありました。


8.JPG

中は学生の横顔だらけ。簡素なベッドが2台と机と椅子。2人部屋みたいですね。

一方の右側は広いスペースがあり、学生牢は全部で4室とトイレが。
それぞれに名前が付けられていたそうです。


9.JPG

入ってすぐ右手にはトイレが。玉座の間と呼ばれていたとか。
手前が階段になっているのでそう呼ばれたんでしょうかね。


10.JPG

身を乗り出して必死に撮影。こんなに真剣にトイレを撮ったことはないです。(^^;
さすがにトイレの落書きは他より少な目でしたが、それでも結構ありました。


11.JPG

年季の入った柱には学生の写真がはめ込まれていました。そして本人のサインも。
モノクロなのに、襟元にはがついているのが印象的でした。


12.JPG

右側はわりと広い空間でしたが、部屋の外もビッシリと落書きが。
1つだけ扉が閉まっている部屋がありましたが、おそらくここは物置きか何かなのでは。

牢屋(というか個室)の名前はハッキリ分かります。


13.JPG

何で分かるかというと、壁に落書きでこのように名前が書いてあるからです。(笑)

Villa-Trall」、「Solitude」、「Palais-Royal」、「Sans-Sousi」と4つありますね。


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そして部屋の入口の上にも名前が。こちらはサンスーシー(無憂宮)です。
サンスーシー宮から取ったのでしょうか。


15.JPG

学生さん達は学生牢の中でよっぽどヒマだったのですね~。
白飛びしちゃってますが、木製の机の上もびっしり何かが彫り込まれていました。


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ベッドは小さくて簡素ですが、ストーブもあったといいますから冬も快適ですね。


17.JPG

似たようなアングルですが、左の騎士の絵は現代のマンガに通じるタッチで素晴らしい!
なのに頭が写真に収まってなくて反省。


18.JPG

昔、ドイツの大学生は学生団というものに所属していたそうで、各々の学生団の色の帽子を
被ったりしていたそうな。体育会系の雰囲気ですね。


19.JPG

こちらはサンスーシーの隣、Palais-Royal のお部屋。王宮ってまた厚かましい名前だこと。


20.JPG

とにかく自分の横顔やらサインやら紋章やら描きまくっています。誇らしげですね。牢屋なのに。


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こちらは一番奥にあったSolitude(孤独)というお部屋。机の上には古い学生帽が。


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この部屋にはベッドが1つ。だからソリチュードって名前なのか?
ここには珍しく、黒塗りでないフツーの横顔の絵がありました。


23.JPG

最後に、これまたよく似た落書きだらけですが、VILLA-TRALL という部屋。
ベッドが2つあります。

どの部屋を見てもがあり、とっても明るいです。(冬の遅い午後なので日差しは微妙ですが。)

とにかくこの雰囲気に圧倒されました。ノスタルジーいっぱいの空間で、牢屋なのに癒されます。
ドイツ語が読めたらもっと楽しいだろうな~と思います。

冬場は16時で閉館ですが、私達は来るのも遅かったので、結局15時40分くらいまでいました。

ハイデルベルクでイチ押しの場所です。



posted by サラミ at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 14ウィーン・ドイツ | 更新情報をチェックする
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