
こちらが、マンハッタンのリンカーン・センター内にあるメトロポリタン歌劇場。
ここで、合計5公演も観ました!毎日演目が変わるのは旅行者には有難いですね。
しかし、今まで行ったヨーロッパの歌劇場の座席数2,000席余りに比べ、メトは約3,800席。
立見席を入れると4,000席にもなるのだとか。
そんな広い歌劇場、一体どこに座ったらいいのか全然分からない・・・。(汗)
ということで、今回は5演目バラバラの位置に座って実際に確かめてきました。
将来また行くこともあるでしょうから、自分のためにも記録を残しておこうと思います。
まず、今回見た演目と座席(&値段)です。(2015年)
*チケット発売からしばらく経っての購入なので、仕方なく選んだ座席も。
10月3日(土) トゥーランドット ファミリー・サークル F列 ($37)
10月5日(月) アンナ・ボレーナ ドレス・サークル BOX席 ($95)
10月6日(火) オテロ バルコニーA列 ($120)
10月7日(水) イル・トロヴァトーレ オーケストラ F列 ($218)
10月8日(木) タンホイザー ファミリー・サークル BOX席 ($27)
ちょっと長くなりますが、一気に全部紹介していきたいと思います。(分けると比較しづらくなるので。)
① 3日 トゥーランドット ファミリー・サークル F列

ファミリー・サークルというのはいわゆる最上階の天井桟敷です。だからすんごい上です。
上の図にあるように、真ん中の列あたりのちょっと右寄りに座りました。
今では一般人にも超有名なこのオペラですが、サラミ夫は大して興味がないと言うではないですか。
しかし、私はメトならではの豪華な舞台セットが見たかったので、舞台がよく見える中央を希望。
口コミではファミリー・サークルは平土間の後方より音が良いということだったので、
私達にとってはメトの初日だし、気楽な席で見ようということでこちらを選択。

こんな感じでかなり上から見下ろしますが、思っていたより舞台は近いと思いました。
3,800人収容の歌劇場なので、もっと歌手が豆粒くらいになるかと思いましたが。
ちなみに、これは身長154センチの私サラミが撮った写真です。

一方こちらは私の隣で身長183センチのサラミ夫が別のカメラで撮った写真です。
写真の縦横比が違うとはいえ、私よりもオーケストラや前の座席がよく見えています。
30センチの身長差って大きいです。

こちらは後日、平土間から見上げて撮った写真ですが、ファミリー・サークルはこんな上です。
てか、前方はバルコニーでその後方がファミリー・サークルですが。

この写真を見ると、ファミリー・サークルはバルコニーのさらに奥なのが分かるでしょう。
実際、階は同じで、バルコニーは段差を下りていき、ファミリー・サークルは上っていきます。

歌手はこんな大きさで見えます。オペラグラスを使ってもやっぱり遠かったです。
やはり少し人物は豆粒チック。歌手の表情を追うことはできません。
そして、かなり上から見下ろすので舞台セットの奥半分は見えません。
そして肝心の音響ですが、5演目全部見てから思うことは、ここは音響がいい方でした。
しかし、ウィーン国立歌劇場に慣れている私達には大して音響が良いとは思えませんでした。
やはり、空間が巨大なだけボワーンと音が拡散するのかも知れません。
②アンナ・ボレーナ ドレス・サークル BOX席

いきなりですが、ここです。先ほどのファミリー・サークルから撮った写真です。
チケットが大分売れていて、あまり選択肢がなかったのです。でも階は真ん中くらい。

座ったのは図の通りですが、3,4も空いていて、どっちがいいのだろう?と悩みました。
ただ、舞台から遠い方が見やすいのではないかと思って1,2を買いました。
BOX1は舞台から近いので、ハッキリとPartial Viewだと書いてありました。

実際の見え方はこんな見切れ方です。座席1に座ったサラミ夫は7割位見えないと言っていました。
ま、あの図を見たら、1はちょっと後ろに下がった感があるし。
思ったより見えませんでした。左隣の3と4の人も視界に入りました。
しかも、演出がものすごく左寄りだったので、時にほとんど誰も見えない場面が・・・。

こちらは望遠で撮ったカーテンコール。実際この位で見えます。歌手はよく見えました。
音響も良い方だと思います。やっぱり上の方が音が飛んできます。しかしこれで95ドルかぁ・・・。
メトは目の前の手すりというか囲いが低いので、身を乗り出すのが怖いです。
ウィーンだとその辺大丈夫なんですが。
③オテロ バルコニー A列

次はバルコニーも体験。ファミリー・サークルの1つ下で、最前列ですが左寄り。

このように、ちょっと上から見下ろした感じです。ここで120ドル。

このように左寄りではありましたが、舞台もオケもよく見えました。音響も大丈夫でした。

歌手はこれ位で見えます。ここか、1階下のドレス・サークルの中央辺りがバランスの取れた席かな。
(値段がそこまで高すぎない座席の中で、という話。)
④イル・トロヴァトーレ オーケストラ F列

1回は平土間(=オーケストラ)で観たかったので、どれにするか悩んで、この演目にしました。
理由はズバリ、ディミトリ・ホロストフスキーを近くで見たかった!(ただのミーハー。)
だから、あえて中央のもっと後ろをやめて、端でも前から6列目のこの席にしたのでした。
実は彼は出演キャンセルしていて、この日は代役の人が出たのでショックでしたが・・・。

F列の右端はこんな感じです。舞台は十分近いです。ただ、頭上の屋根が気になります。

実は、上のパルテールのボックス席が少し被ってしまっています。

後ろを振り返ると、さらに被っている感じがありました。
そうか、上が被って音響が悪くなるのはオーケストラの後方だけではなかったのかも。
ただ、F列は、音響的にそこまでの影響はないように思いました。
しかし、それとは関係なく、一番オーケストラの音が悪いのはこの席でした。
空間の巨大さもあるでしょうが、舞台から近くてしかも端だというのが原因だと思います。
オケの音がバラバラです。今までも一番前の席で経験したことはありますが、それとは違います。
特に大きな打楽器の音などに顕著でしたが、反響してオケ全体と0.01秒くらいズレるような感じ。
小さい音でも、バイオリンが反響してオケ全体からほんの少しだけ延々とズレたり。
弾いている人がズレているのではないのです。ズレて耳に届くのです。
全体が盛り上がって大きな音での演奏になるとそれはなくなりますが、私はかなり気になりました。
サラミ夫はそれほど気にしていないようでしたが、これはメトでの大きな特徴だと思います。
オーケストラ席は、あんまり端っこはやめた方がいいかも知れません。端でも218ドルですから。

しかーし!歌手はよく見えるし、歌手の声もよく聞こえます。そして些細な息遣いもよく分かります。
演奏さえそっちのけにしてとにかく歌が聞きたい!という人には満足な席でしょう。
アンナ・ネトレプコのぽっちゃりぶりもよーく見えました。ホロストフスキーが出てたらなぁ・・・。
いや、彼には何としても病気を治していただかなくては。
⑤タンホイザー ファミリー・サークル BOX席

この日は終演後に空港に向かわなくてはならなかったので普段着でした。
というわけで、再び最上階のファミリー・サークルで、しかもサイドのボックス席。
チケットには「BOX A」と書いてありましたが、座席表にはAなんてどこにもないです。
ワーグナーは予習を諦め(一応していきましたけど)、気楽に聞こうというスタンスです。
そして、ジェームズ・レヴァインの指揮も上から見られるので一石二鳥です。

この通り、かなり上から見下ろす形になります。当然ながら左側も舞台奥も見切れます。

恐ろしいのは、長身のサラミ夫の目線だと、もっと上から見下ろす形になること。

そりゃそうです。オーケストラ席(=平土間)から見上げたらこんな天井スレスレ。
オペラグラスを落としたらどうしよう、などと物を落とすことだけは本当に気をつけました。
メトは視界を確保するためか、囲いが低くてその上に手すりが設置されていますが、
なんだかスカスカで、身体の半分くらい出てしまうサラミ夫は本当に怖がっていました。
しかし、皮肉にも一番安かったこの座席が一番音響が良かったのです。
やっぱり音は上に飛んでくる習性なんですね~。
同じファミリー・サークルでも、F列で聞いた時とは全然音が違います。
(とはいえ、ウィーンに比べると雲泥の差。ウィーンの最上階の音はすごかった。)
ただ、この日の演目がタンホイザーでモロに管弦楽を聞きに行ったような感じで、
指揮者がレヴァインだったから音が違った可能性もあります。

上から見下ろすものの、舞台から近いので歌手はよく見えたし声も聞こえました。
見たいより聴きたい人には、この一番安い席が逆にお得なのではないかと思いました。

ちなみに、席はこんな感じになっており、隣もいなかったので気楽でした。
しかし、こんなに高いのに細い手すりって何だかスカスカでしょう?
たまに身を乗り出しましたが、途中ウトウトしちゃってビクっとして目が覚めたり。
こんな所から落下して死んだりしたら末代までの恥ですね。
実は、ファミリー・サークルのボックス席には椅子が3つ並んでいるのですが、
隣というか二列目にも席が。

この視聴覚室のような席が私の後ろというか左側に設置されていました。
この日は、この二列目の席に座っている人はどこのボックス席にもいませんでした。
後で調べてみると、ここは「Score-Desk Seats」という譜面を読みながら聴く席だそうです。
ある意味、「視聴覚室」ならぬ「視聴覚席」だわな。
メトロポリタン・オペラ・ギルド(メトの会員組織)を通して購入するとかで、
一般の人が12ドル、ギルド・メンバーが10ドル、学生8ドルだそうな。
というわけで、今までで一番写真を貼り付けたブログとなりましたが、
メトロポリタン歌劇場で5公演見た座席の記録でした。(^^)

とっても良い席が取れたのですね!本当に良かったですね。
しかしネトレプコがキャンセルとは、主役だし本当に残念でしたね。
メトに限らず、どこの歌劇場でも人気演目は最初から転売目的で売り切れていることが
最近は多いような気がします。でも適正な価格で買いたいですよね。
わざわざご報告ありがとうございました。
今年のシーズンのチケットが発売になりましたが、既にネトレプコのアイーダは良席は無理なようです。
リベンジを狙っていたのですが。またチャンスがあれば行きたいものです。報告方々お礼まで。
拙ブログにお越し頂いてありがとうございます。
「値段との兼ね合い」とのこと、とても良く分かります!
こちらのブログがお役に立てたら幸いです。
メトで楽しんで来られることをお祈りしております。