2014年11月08日

南仏2日目 シルヴァカーヌ修道院

2014年9月29日(月) シルヴァカーヌ修道院

シルヴァカーヌ修道院にやってきました。

ここは、プロヴァンスの三姉妹と呼ばれるシトー会の修道院のうちの1つです。

三姉妹は、

ル・トロネ修道院セナンク修道院シルヴァカーヌ修道院

の3つがあり、シルヴァカーヌ修道院は、建築年代の順から見て3姉妹の三女です。

本当は3つとも訪れたかったのですが、ル・トロネ修道院だけは、車をチャーターして
丸一日かかるので諦め、今回の旅では2つ訪れることにしました。

大体、シトー会の修道院はどこも人里離れた辺鄙な場所に建っているのです。(涙)

私達はドイツで同じシトー会のマウルブロン修道院を訪れてその美しさに感動し、
今回もぜひシトー会の修道院を訪れたいと思っていたのでした。



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入口には開館時間が掲示されていました。9月30日までは10時~18時のオープン。
10月からは開館時間が短くなります。この日は29日だったのでギリギリでした。


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中に入ると、そこはチケット売り場&売店でした。
まずは、ここでチケットを購入。1人7.5ユーロでした。

私達がここでチケットを買ったのは10:20頃ですが、
帰りのバスが12:16なので急いで回ることにします。


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この日はあいにくの曇り空でしたが、修道院の敷地はひっそりとしていました。
修道院はかなりの斜面に建っていて、見てハッキリ分かるほど。が上がっています。


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敷地の中は大規模工事中でした。
この写真の右側で業者のおじさん達がドリル鳴らしまくり。

案内図みたいなものを見ると、どうも 「hôtellerie」というものを作る(か修復する)ようで、
宿泊施設でも作るのかな~と想像。フランス語のhôtellerieの意味がよく分からないのですが。


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ファサードを見る限り、どこからどう見てもロマネスク教会ですね。
それにしても、よくこんな斜めの場所に建てられたもんだな~。

旅行に行く前に購入した「とんぼの本 フランス ロマネスクを巡る旅」という本によると、
シルヴァカーヌ修道院は1145年の創立だそうな。

まずこの教会堂から建てられ、その後回廊の部屋などが増築されていったらしいです。


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現地でもらったパンフレットに載っていた修道院の見取り図です。
1が教会堂で、矢印の所から中に入ります。ちなみに、2は中庭でその周囲が回廊です。


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一番奥の後陣のバラ窓の部分が修理中でした。ちょっと残念。(涙)
外で見たのと同じように、右側の側廊が一段高く、左の側廊が一段低くなっています。

ここはロマネスク建築ですが、天井を見ると尖塔アーチ(←てっぺんが少し尖っている)で、
ちょっとゴシックに入りかけという感じがします。


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もっと前に行くと、右がこんなに高くなっているのが良く分かります。


9.JPG

これはの側廊からの側廊の方向にカメラを向けた様子です。
手前(左の翼廊・側廊)の方が奥(右の翼廊・側廊)より低いことが分かります。

この時は、身廊と側廊の間の石段にカラフルなクッションが置かれていました。

シルヴァカーヌ修道院は今は修道院としては使われておらず、
音楽会や色んなイベントに使われているので、この時も何かあったのかも知れません。

それにしても、シトー会の修道院らしく、装飾を徹底的になくした作りです。


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装飾をなくした・・・と思っていたら、消えかけの壁画が残っていて意外でした。


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先ほど入ってきた入口はこんな感じです。

シトー会では労働作業も全部自分達で行ったそうで、修道院も自分達で建てたとか。
この内部の様子を見ていると、石の四隅がキッチリ四角くて積み上げもキッチリ。
なんと几帳面な仕事をされているのでしょう。


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こちらは左の側廊にある回廊に続くドア。回廊はさらに低くなっています。


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こちらは左の翼廊。シンプルで何とも美しい空間です。
階段を上った先のドアの向こうは修道士の大寝室です。


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この全く装飾のない階段を上っていきます。


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こちらが修道士の大寝室。シンプルの極致です。天井は尖頭アーチでした。

手持ちの本によると、修道士達は、ここで麦わらを敷いて服も靴も身に着けたまま
寝ていたそうです。(そんなんで熟睡できるんか。)

しかも、夜の8時に寝て夜中の2時前には起きていたというから、すさまじい。
それで肉体労働もしていたわけですから、キツかったはず。

本にあった「シトー会で28歳をこえて生きる者は稀だった」というのも頷けます。


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こちらはサラミ夫がビデオカメラで撮った写真です。身長が30センチ違うと目線も変わります。

昔のシトー会修道士の話を読むとすさまじいですが、ここは本当に美しい空間で、
長い間、ただただボーッと佇んでしまいました。

モダニズム建築の原型はシトー会の建築物なのではないかと思いました。


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実は、修道院内には小学生や中学生がたくさんいて、課外学習をしているようでした。
この子達が仲良くて可愛い。しかもフランスの女の子はキレイな子が多かったです。


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大寝室の中央には回廊に続く階段がありました。
この切り出した石の表面の粗さが、修道士の大変さを物語ります。


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先ほどの階段を下りて回廊に出たところです。数少ない装飾が見られました。


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中庭はこじんまりしていました。天気が悪かったのが残念。


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回廊にも無駄な装飾が一切ありません。どっしりとロマネスクの雰囲気が。


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回廊も教会堂と同じく、傾斜に合わせて段差がありました。
ここは手前の方が高くなっています。


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こちらは現地でもらったパンフレットには「Chapter House」とあるので総会室でしょうか。
少しゴシックっぽい尖頭アーチの天井と柱があって雰囲気が変わります。


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こちらは暖房室です。修道院の中で唯一暖房がある部屋です。暖炉は使い込まれていました。
パンフレットには「Monk's Roomとあり、書写室としても使われていたとか。

ここも心地よい場所で、しばらく窓際の石段に腰かけて寛いでしまいました。


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こちらは大食堂です。この日は修道院に関する展示がありました。

ここは14世紀後半にゴシック様式で再建されたそうで、見た目にも新しく、
窓やバラ窓のデザインもいかにもゴシックらしい感じ。窓も大きいので明るいです。


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回廊の端に、教会堂に続く階段がありました。階段の石の角が鋭いです。

あいにくの曇り空でどんよりしていたのでいい写真が撮れませんでしたが、
シンプルな美しさに癒されて、ゆったりと過ごすことが出来ました。

ちなみに、私は次の本を持っていました。



著者の一人である中村好文さんの本は、イタリアの歓び―美の巡礼 北部編 (とんぼの本)
というのをイタリア旅行の際に買ったのですが、挿絵が可愛くて内容も良かったので、
今回も著者の名前で即買いしてしまいました。(笑)

そんなに難しくなく読み物として楽しいし、写真がキレイです。初心者向き。

これがあったお陰で、シルヴァカーヌ修道院も、この後に行くセナンク修道院も、
色んなことを知ってから見学することができました。

この後、帰りに売店でお土産を買い、予定通りに来た12:16発のバスに乗って
エクサン・プロヴァンスに戻りました。



posted by サラミ at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 14南仏プロヴァンス | 更新情報をチェックする
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