2014年04月09日

ドイツ1日目 オペラ:ナクソス島のアリアドネ

2014年1月29日(水) オペラ:ナクソス島のアリアドネ (ウィーン・ドイツ旅行5日目)

29日の夜はシュトゥットガルト州立劇場でオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を観ました。

このオペラはここシュトゥットガルト州立劇場が初演だったそうで(諸説あるそうですが)
きっと力を入れているだろうと期待していました。

このオペラはプロローグ1幕というもので、この日は19時開演で休憩なし

私達はマウルブロン修道院からシュトゥットガルトに戻ってくるのが遅れ、
本当にギリギリでホテルを出発しました。

ホテルからシュトゥットガルト州立劇場までは徒歩で12分位かかったかも知れません。
少し距離がありましたが、十分歩ける距離でした。

劇場はOberer Schloßgartenという大きな公園の中にあり、
夜なのでその公園を突っ切って行くのは危険かと思っていました。

が、意外と夜も明るく人通りもあって問題ありませんでした。


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このように、州立劇場はライトアップされているし、みんな同じ方向を目指して歩いていました。
他の人達の後を追って、公園の歩道を歩いていきました。


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どよーんとライトアップされた州立劇場です。


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大急ぎで予約確認書を見せてチケットを受け取りました。
時間がないのですぐ移動。


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急ぎ足で通り過ぎる時に、チラッと1階の平土間席の様子を脇見。

と、係員の初老の女性に「今すぐ自分の席に行って下さい。」と英語で注意されました。
私達のチケットの座席を確認もせずに。

普通、手にチケットを持った人がキョロキョロしながら近づいてきたら
チケットを拝見します」とか言って座席を確認して案内するでしょうが。(呆)

アジア人=安いチケットに決まっているという先入観があるのは明白でした。
まあ、平土間のチケット持ってる人は写真なんか撮らないと思ったのかも知れません。(笑)

でも、もしも私達のチケットが平土間だったら、あの係員は一体何と言い訳したのかねぇ。
この後もそうでしたが、ドイツでは、本当に係の人(特に年齢が上の人)がキツかったな。

この時は、私達が空いている席に勝手に移動しようとしたと係員が思い込んだようでした。

一瞬チラッと見て一瞬でパシャって1枚だけ写真撮っただけなのにねぇ~。
一瞬で撮った証拠に写真ブレてるでしょうが。(←何の自慢にもならない。)

ちゃんとサラミ夫はスーツで私はワンピース。
それでもアジア人はどこまでもアウェイなのですね。

でも、アウェイ感丸出しだったのは認めます。(^^;


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素敵な階段を上がっていきます。

座席に着く前に急いでコートを預け、係の人からプログラムを購入しようとしましたが、
ギリギリだったのでもう売り切れ。あらら、遅かったから仕方ないか。


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私達の席は一人20.5ユーロの最上階の席でした。上から見下ろす形です。

予約確認メールには英語で、「the 3. Balcony Row 1 Seat 108+110」とありましたが、
厳密には4階です。(平土間の階が入ってないので。)


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一番上の階からは天井がとても近く見えました。
内装はシンプルですがクラシックです。あまり大きくなくて私の好きなサイズの劇場でした。


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しかし、上の方の座席はガラガラ。
ヨーロッパの地方のオペラハウスというのは大体こんなものなのでしょうか。

そして私達の周囲の人がみんな普段着。セーターにズボン、ジャンパーに帽子、みたいな。

私達2人だけなんかちゃんとし過ぎ?という位に焦りました。
市民に親しまれている劇場なのですね。というか、ここが天井座敷と変わらないエリアなのかも。

きっと、平土間はもうちょっとフォーマルだったに違いない・・・。

さて、演奏ですが、もうビックリです。

プロローグ(序幕)から始まって1幕に進むはずが、いきなり1幕から始まりました。

なぜかよく分からないまま観ていましたが、休憩もないのでサラミ夫と感想を述べ合うスキもなく、
プロローグはどうなったんや?と思いながら鑑賞するのみ。

この日の主なキャストは、

指揮者: Michael Schønwandt
プリマドンナ(アリアドネ): Christiane Iven
テノール歌手(バッカス): Erin Caves
ツェルビネッタ: Julia Bauer
作曲家: Sophie Marilley

あと、ナヤーデ役は、Yuko Kakuta ということで日本人の方でした。

実、リヒャルト・シュトラウスはちゃんと聞くのが今回初めてで、予習の段階で、
「あ、このタイプはダメかも知れない」とちょっと苦手意識を持ってしまっていました。

不協和音が多い、音が複雑、所々ワーグナーみたい、とか色々。(私の稚拙な感想です。)
そして何より、1幕ではフツーに喋るドイツ語のセリフが多い。

さっぱり分からん・・・。

しかし、まあ何とかなるだろうと思って本番に臨んだのでした。

いきなりプロローグを飛ばして始まってしまった1幕は、喜劇と悲劇が同時進行しますが
喜劇の方は、現代のオペラによくある少しエロっぽい演出。
まあ、よくあるやつだなーと思って観ていました。

歌唱はみなさん達者で、ソツなくこなしていたように思います。
ただ、ツェルビネッタのアリアは、「まあこんなもんかな―」という感じでした。
少し過剰に期待し過ぎました。

ちょっと苦手意識が芽生えてしまったオペラだけに、素晴らしいはずの二重唱なども、
本当に何となく流して聞いてしまった・・・。

そして休憩なく次はプロローグ。話の流れが逆になってしまうので実はおかしいのですが。

こちらは現代劇になったので、みんな衣装が普通の洋服になってしまい、
しかも、歌っている人にスポットライトが当たらないので誰が誰だか分からなくなりました。(^^;

しかも、このオペラハウスには英語字幕なんて有難いものがありません。
ドイツ語のセリフは全くもって分かりません。(話の筋だけ覚えていましたが・・・)

最後、音楽教師役の人が最後のアリアを歌う時には、なんとオーケストラピットの中
飛び込んでいってしまいました!ええーっ!!

そして、指揮台から最前列の観客の前にまで飛び出し、
最後の最後には、指揮者の横で一緒に指揮を振り、ヤーッ!と拳を突き上げてフィニッシュ。

・・・マジかい???


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舞台セットはシンプルでした。プロローグは奥に舞台と、手前に観客席のイスだけでした。

これを最後にやりたかったからプロローグと1幕の順番を変えたんやな。」とサラミ夫。

とても斬新な演出で、演出としては面白いと思いました。

しかし、いくら「ナクソス島のアリアドネ」が普通より小編成のオーケストラとはいえ、
たった一人の生声だと、オーケストラピットの中では楽器の大音量にかき消されます。

実際、最後のアリアは途中からちゃんと聞こえませんでした。
指揮者はオーケストラの音量を抑えることもしないんでしょうか。うーん。

演出が斬新でも、肝心の歌を台無しにしてしまっては本末転倒だと思います。

たまに演出やり過ぎのオペラを観ることがありますが、
演出家はオペラの邪魔をしないで頂きたいと今回も思った次第です。

特に、音楽教師役の人の歌がとても良かっただけに、
最後のアリアがちゃんと聞こえなくてそこが本当に残念でした。


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中央の恰幅の良い女性がプリマドンナ(アリアドネ)でその右が音楽教師
中央左の白い大きな帽子の女性がツェルビネッタで確かその左がテノール歌手(バッカス)

確か、とつけるほど、あれ?どれが誰やったっけ?という状態になってしまいました。

ツェルビネッタはカーテンコールで、わざわざ1幕で着けていた白い帽子をかぶって登場。
あれがなかったら、1幕とプロローグで同じ人に見えない。(笑)

帰りは少し余韻に浸っていたのと、劇場内で帰る方向を間違えたため、
若い係員の女性に「帰りはこっちですよ~」と優しく教えてもらい、出るのが最後になりました。

うーん、このドイツの若い人と年配の人の態度の違いは何だろう。


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帰り際に撮った写真です。こちらはクローク。


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みんな帰りが早いですね~。誰もいません。


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今回は、「Pre-perfomance Introduction」というのを開演45分前にやっていたので、
おそらくここが会場だったのではないでしょうか。

ドイツ語のみだったので私達は行きませんでしたが。


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帰りは、駅前通りでなく一本隣の明るい繁華街の通りを歩いた方が安全かと思いましたが、
確かに明るいですが、人通りも少なくて何だか薄気味悪かったです。(笑)

結局、行きと同じ駅前通り(←十分明るいです)を歩いてホテルまで戻りました。
でも、サラミ夫がいなくて私一人なら、もっと劇場に近いホテルに泊まったでしょうね。


最後に、忘備録として、今回の私の予習CDとDVDです。

聞いていたCDカラヤン指揮、シュワルツコップ(アリアドネ)、シュトライヒ(ツェルビネッタ)
というちょっと古い音源です。




また、NHKでザルツブルク音楽祭2012の「ナクソス島のアリアドネ:1912年初演版
というのをやっていたので、それを録画したのを見ました。



我が家には日本語字幕の付いているのがこれしかなかったのですが、
一般に上演されるのと筋が全く違うのでちょっと混乱しました。

それにしても、豹柄の衣装がここまで似合うヨナス・カウフマンってすごいわ。


ジェシー・ノーマンキャスリーン・バトルのメトのDVDも持っていたので
こちらは流して観ました。




後は、エディタ・グルベローヴァのツェルビネッタをYou Tubeで観たりしていました。
しかし、彼女を基準にしたらダメですね。そんなの絶対他の人にはムリですから。(笑)



posted by サラミ at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 14ウィーン・ドイツ | 更新情報をチェックする
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