2010年01月30日

ウィーン国立歌劇場でオペラ

2009年10月2日 夜 ウィーン国立歌劇場でオペラ

さて、今回は座席と演目の紹介です。

今日の上演は、チャイコフスキー作曲「スペードの女王(Pique Dame)」。指揮は小澤征爾さんです。

ハッキリ言ってオペラ初心者のワタクシ、オペラなんて全然分かりません。
できることなら、もっとメジャーな演目が見たかった・・・。

ま、そうは言っても仕方ないので、オペラ好きの夫の指示で、DVDを見て予習して参りました。(^^)v

見たのは、夫がかなり昔ビデオテープに録画したテレビ放送をDVDに焼き直したもので、
ロシアのマリインスキー劇場、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮だったと思います。

しかし、チャイコフスキーのオペラってストーリーが暗~い!(というかロシア・オペラが暗い。)
なんだか重いです。さすがは帝政ロシア

音楽もチャイコフスキーって感じ。(って一体どんなんやねん・・・)

夫曰く、「白鳥の湖」などに代表されるように、
チャイコフスキーの曲はメロディーがとても綺麗だと。なるほど。

後日、ここで同じチャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」も鑑賞しましたが、
確かにモーツァルトなどとは違う流れるような旋律でした。(ま、時代も違いますしね。)

今回私達はウィーン国立歌劇場の公式サイトでチケットをオンライン購入しました。
チケットを購入するには、まず会員登録(無料)しなければなりませんが、大体英語でOKでした。

 ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)公式サイト → http://www.staatsoper.at

しかし、良い席は残っていなかったので、私達は安い席を買うことになりました。
売れ具合は、演目や指揮者や歌手などで変わるようです。

購入は簡単です。座席表を見て欲しい座席をクリックし、クレジットカード情報などを入力します。

予約完了メールが届くので、それを印刷し、当日なら歌劇場内の当日券売り場で
チケットに交換して終わり!

歌劇場の座席も外側に負けず劣らず豪華です。

1.jpg

これは私達の席から見渡した様子です。

座席の内訳は・・・

2.jpg

このようになっています。「中央ボックス席」がいわゆる「2階特別席」で一番良い席ですね。
私達は2階のボックス席右側でした。(1. RANK LOGE RECHTS)


3.JPG

平土間の後ろの立見席はむちゃくちゃいい席です!頑張って早くから並べば、
たった数ユーロで100ユーロ以上する席のすぐ後ろで鑑賞できるのですから。

立ち見のみなさんは服装も比較的ラフです。


4.JPG

ロージェと呼ばれるボックス席です。ウィーンではドレス・コードは結構ゆるめだと思いました。
平土間でラフな服装は無理そうですが、ボックス席ならそこまで着飾らなくても大丈夫かも。

とはいえ、上演初日とか特別な日はそうはいかないでしょうが・・・。


5.JPG

舞台の緞帳です。エラく現代的な絵でビックリしました。さすが芸術の都ですな~。

ちなみに、この写真は後日またオペラを見に行った時に3階左側ボックス席から撮ったものです。
一階上から撮っているので目線がその分高くなっています。

右端に見える白い星印のボックス席が、その夜私達が「スペードの女王」を見た
2階の右側ボックス席2です。ボックス席は「1.RANK」が2階なので勘違いしそうになります。


6.JPG

私達の席から下を見下ろすと、オーケストラピットがこのような形で見えます。
指揮者もしっかり見えますね。ただしボックス席の最前列ならば・・・。

実は、小さなボックス席には座席が6席ありました。(注:中央寄りのボックスには7席

7.JPG

このように、ボックス席の最前列1・2・3は問題なく舞台が見えるのですが、
ボックスがかなり舞台寄りなので、後ろの4・5になると視界が遮られます。なんて論外。

この写真は後日左側ボックス席から撮った時のもので、舞台は左にあります。
私達のボックス席は舞台にとても近い所だったので、どうしても見にくくなりました。
(それを了解した上でチケットを買っているのですが。)


8.JPG

ボックス席1・2・3はこんな感じです。(舞台は写真左側)

目の前の台の四角いのは電子字幕で、写真ではまだ収納してありますね。(英・独どちらか選択)
こちらボックス席の最前列は100ユーロを軽く越えます。

ですが、後ろの席になると・・・



一気に10ユーロに下がります。たった一列で雲泥の差。(舞台に近いボックス席の話)

私達の座席はでした。ちなみに、4と5では4の方がよく見えます。
椅子は固定されていないので、もちろん私達はジリジリと向きを変えました。(笑)

に至っては、「なんでこんな所に席を作ったんや?」と聞きたくなりますが、
ここは、音楽好き、オペラ好きの方が「耳で聞きに」来る席なんだそうな。納得。

ちなみに、4・5・6の座席にも壁に各自の電子字幕がついていて、見やすい角度に調節できます。

ボックス席は小さな個室になっていて、座席の他にクロークにもなる小部屋があります。

10.jpg

ソファや傘立てもあるので、ボックス席だとクロークにコートを預けに行く必要がありません。
他の席だと必ずクロークにコートを預けなければならないので便利です。


11.JPG

鏡と小さい棚まであります。

昔は貴族が年頃の娘をボックス席の最前列に座らせて殿方に見初めてもらおうとした
社交の場でもあったそうで、あまり舞台の見やすさなんて考えていない作りのような気がします。

さてさて、当日の「スペードの女王」ですが、ラッキーなことが一つ。

私達の座席の前(つまり最前列)の人が1人来なかったので、夫が前の座席へ移動したのです。
座席だった私はに移動し、途中からは夫の真後ろに立って鑑賞しました。

立つとよく見えました~。(笑)ボックス席の後ろの人はあちこちで立ち上がって見ていました。

とはいえ、実際の視界は、

12.JPG

こんな感じ。舞台の3分の1くらいが切れてしまい、奥行きのある舞台なのですが、それも見えず。
上演中の写真撮影はもちろん不可なので、最後のアンコールを撮影しました。


13.JPG

なんと小走りで小澤氏の登場です。


14.JPG

とても70代とは思えない小澤氏。3時間ぶっ通しでタクトを振るその体力にひたすら感動です。

とはいえ、場と場の合間には、壁にもたれかかってぜーぜー肩で息をされていました。
指揮者って肉体労働でもあるんだなあ、と思い知らされました。


15.JPG

出演者は、

Hermann : Marian Talaba
Tomski/Pluto : Albert Domen
Jeletzki : Markus Eiche
Gräfin : Anja Silja
Lisa : Natalia Ushakova

ロシアの貴族のお話でしたが、演出はかなり思い切った現代劇で、出演者の服装も現代風。
思い切った演出については、かなりキワどくて、初心者サラミは超ビックリ。(笑)

主人公ヘルマンが伯爵夫人(←おばーさん)を脅したら、伯爵夫人が恐怖でそのまま
死んでしまった、という話を、ヘルマンが伯爵夫人をやっちゃった瞬間、夫人がギャー!と言ってこと切れた・・・
という演出になっておりました・・・。

伯爵夫人はヘルマンが思いを寄せる女性のおばあさんなので、
そんなばーさんに手ぇ出すかぁ・・・と思ったりして気持ち悪い演出でした。

ウィーンの上流階級の方々はあれを芸術として認めておられるのかどうか、
ぜひ聞いてみたいところです。


16.JPG

小澤氏の隣にいたリーザ役のナターリアウシャコーワが汗びっしょり。
舞台の上は照明で暑いんだろうなあ、とか色々素人サラミは思うのでした。


17.JPG

カーテンコールの最後に総監督のホーランダー氏が出てきて、かなり長い時間、
伯爵夫人役のアニャ・シリヤを讃えるようなスピーチを延々とドイツ語でされていました。

しかし、私はこの時、この歌手のことを全く知らないしドイツ語は分からないしで、
一体何が起きているのかサッパリ分からないまま終わったのでした。

しかし、スペードの女王を面白いと思える人は上級者なんだなーと思う私はやっぱり素人。

でも、舞台装置も演奏もすばらしかったし、当たり前ながら歌手のレベルが高い!
そして、演出の違いでこんなにイメージが変わるという演出の面白さを初めて知りました。

そして、素晴らしい舞台を見た後、喜んで帰るその時、事件は起きました・・・。

オペラ大好きな夫が夢見心地でオペラ座の内部をキョロキョロ見ながら歩いていた時、
まさに今劇場の外に出ようとしたその瞬間、私の目の前で、

ガツン!

と顔面打撲。そしてがタラッと・・・。

18.JPG

なんと、思いっきり出っ張った角にぶつけてしまい、眉と目の間がパクっと割れました~!

慌てて劇場スタッフらしき人達にトイレの場所を聞きに言ったら、
声を掛けた女性はなんと医務室の人でした!

Come with me.」と言われて関係者エリアに通してもらい、夫は医務室で治療を受けました。
パックリ開いた傷は1センチほどあり、細~いプラスチックのテープで固定してもらいました。

病院で治療を受けていたら、多分1、2針は縫っていただろうと思われます。
上手に手当てしてもらったおかげで、その後化膿することもなく、今では傷も分かりません。

ウィーン・オペラ座に初めて来て、いきなりのこの経験。
ここまで来て医務室に入った人なんてめったにいないでしょうね。(笑)

しかし、手当てしてくれた女性が最後に一言。

必ず病院に行って○○○の予防注射を48時間以内に受けなさい。

この英単語が分からなかった私達は一瞬でパニック。

ホテルに戻ったら、フロントの人が「ハロー」と言いながら仰天して夫の顔を見ました。(笑)

その後、わざわざ日本まで電話してその英単語を調べてもらったら、結果は「破傷風」。
(辞書の類を何も持ってなかった上に、携帯もガラケーでした。)

まあ大丈夫だろうということで、結局病院には行きませんでした。

夫は右目の上に血の滲んだバンドエイドをベッタリと貼り、一気に落ち込んで寝てしまいました。(^^;

時差を見ながら日本に電話をしたので夜中1時を回ってしまいましたが、
明日は6時台の列車でチロル地方に移動の予定です・・・。



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ボリショイ版「スペードの女王」






posted by サラミ at 16:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 09オーストリア・モスクワ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サラミさん

詳細におしえていただけて、ありがとうございます。

昨日から売り出されたチケットのスカスカ状態を見てあぜんとしています。

でも、おっしゃる通り、意外に1番目の端っことか2番目に空席が。

前の人の頭は、結構気にするほうなので、平土間前のほうを狙って頑張ります。

また、ご相談させていただくかも、しれません。

Posted by LIZ at 2016年09月08日 14:08
LIZ様、

ここ数日メール受信に不具合があってお返事が遅くなり申し訳ありません。

一番高い席でもとにかくライブ感ということでしたら、
私はパルケット(平土間)の中央前寄りをオススメします。

公式サイトでこの「セビリア」の舞台の画像を見る限り、舞台セットが2階建てで正面から見ると空間が6分割されたような感じです。中央寄りから見た方が演出はよく見えると思うので、オペラを総合的に見るには一番かと。

あるいは、かぶり付きで一番前というミーハーな選択肢もあります。歌手がむちゃくちゃ近いです。臨場感という点ではここに勝るものはないと思います。しかも、前の人の頭が邪魔になることがありません。音響が後ろよりイマイチなので、一番前の席は結構売れ残っていることがあります。

ボックス席5-7辺りを買う場合、舞台セットは少し斜めから見る感じで舞台の奥の方は見にくい部分があるかも知れませんが、一列目の席なら十分見えると思います。ただ、舞台に近い1-4の方が臨場感はあります。この場合はかなり横から舞台を見ることになります。

いずれにしても、発売当日、やっと座席表が表示されたと思ったら、いきなり残ってる席がスカスカ・・・というパターンになりますので、そこからの選択です。

まずは、公式サイトで「セビリア」の舞台画像を見て、横から見る形でもいいか、中央寄りに座った方がいいか、考えてみたらいかがでしょうか。

クロークにコートを預けるのは少し並ぶだけで難しいことではありませんので、ボックス席だけにこだわる必要はないと思いますが、もし舞台寄りのボックス席を買うなら、座席1番でないと、横の人が大柄だと身を乗り出されたら邪魔になります。

良い席が買えるといいですね。

Posted by サラミ at 2016年09月08日 04:57
サラミさん初めまして。

11月11日から15日までの短い日程ですが、ひとりでウィーン旅行を計画しております。
オペラ初心者ですが、滞在中にセビリアの理髪師を上演するので、オンラインでチケットを購入して初オペラ鑑賞をウィーンオペラ座で体験したいと考えております。
席の選び方で、アドバイスいただけたらと思いメールしました。
通ではないので、舞台のそばでのライブ感を優先して選ぶとしたら、Parterre Reihe5-7の一列目あたりがより舞台に近いし、ボックスならクロークにコートを預けなくて良いしと思うのですが、サラミさんのアドバイスいただけたら嬉しいです。
コートを預ける面倒をいとわなければ、Parkett中央の2-3列目がベストとは思うのですが、なぜかみなさんボックス席を選ばれるので、そのほうがお勧めなんでしょうか。
値段の割には、お勧めでない席など、そのほかいろいろ教えていただけると助かります。
初めてのメールで、図々しく質問して申し訳ありません。
Posted by LIZ at 2016年09月06日 13:50
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