2013年10月17日

旧ユーゴに行く前に読んだ本

アップしようと思って忘れておりました。

バルカン半島旅行の前に読んで勉強になった本を紹介します。

ちなみに、私は普段本はあまり読まないのですが、
読書家のサラミ夫から色々オススメ書を教えてもらったり、
サラミ夫が購入した本が家に死ぬほどあるので、それを読みます。

そして、サラミ夫は旅行に行く前にはその土地の本を買いこみます。

・・・という環境でのお話です。

まず、基本中の基本。

旧ユーゴに行くからには、歴史を知らないとワケが分かりません。

1. ユーゴスラヴィア現代史 (岩波新書)




この本は、本当は最初に読むべきだと思うのですが、私は最後に読みました。

普段本を読まない者、そして世界史の基礎知識がない者にとっては、
スラスラ読める感じではありません。

例えば、スラヴォニアという地名が出てきたりすると、「スラヴォニアってどこだ?」となり、
しかも何回も出てくるのに、その度に忘れていたりします。(地図も載ってるのですが。)

というわけで、私はネット検索で調べたりしながら読むような形となりました。

しかし、新書というボリュームとお値段。地図や年表も豊富だし、
これ以上取っつき易い本となると、ちょっと金額もそこそこになってしまいます。

同じ著者の、図説 バルカンの歴史という本もあるのですが、
定価1,890円には手が出にくく・・・。(でもいまだに興味シンシン。)


見た目も美しい単行本ですが。

岩波新書のユーゴスラヴィア現代史に話を戻しますが、
サラミ夫はとても読みやすい本だと感想を述べていました。(夫は歴史好き)

しかし、これ以上簡単な本など存在しないと思うので、
ユーゴスラビアの近現代の歴史を理解する上では良い本だと思います。


2.旅行人161号旧ユーゴを歩く〜クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、
モンテネグロ、コソヴォ




あまり馴染みのない土地を多く紹介している雑誌「旅行人」のバックナンバーです。

旧ユーゴの基本的な問題をサルでも分かるように図解で教えてくれます!
私はこっちを先に読んでから「ユーゴスラヴィア現代史」を読みました。
しかも、とても読みやすいのでユーゴスラビア問題に取っつき易いです。

特に、コソボに行く方はぜひ!
この本がなかったらコソボ解放軍の旗なんか現地で見つけられませんでした。
もちろん、セルビアやクロアチア、ボスニアの話も網羅しています。
あと、バルカンの正教会建築についても詳しく紹介されています。

本は薄めなので現地に持って行ってもいいかも。

旅行人」はもう刊行されていないし、バックナンバーも品薄で人気なので、
在庫のある今のうちに手に入れておかないとなくなりそうな気がします。
実際、今すでに中古の方が高いです。


3.ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)




有名な本です。

広告代理店というタイトルですが本当はPR会社のこと。
PR会社というのがあまり馴染みがないので広告代理店にしたとか。

これは今回の旅行とは関係なく、PR会社に勤めていた友人と夫から
すごい本!」と強く勧められて随分前に読んだものです。

NHKスペシャルのディレクターが著者で、クロアチアに雇われたアメリカのPR会社が
セルビアによる「民族浄化」を演出した、という事実を追うノンフィクションです。

この本で、民族浄化(Ethnic Cleansing)という言葉をこのPR会社が流行らせた
というのを知り、大変衝撃を受けました。(元々あった言葉だそうですが。)
特に、浄化を「クレンジング」としたのには背筋が凍るような戦慄を覚えます。

こうしたメディア誘導があってセルビアは完全に悪者になりましたが、
テレビで報道されていることが本当の事とは限らないんだな、と再確認しました。
(私の場合、上海に来て外から日本の報道を見ていて、余計にそう思うように。)

ユーゴスラビアの歴史うんぬん抜きですごい本だと思います。


4.終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ (集英社新書)




著者の木村さんの本は次に挙げる「オシムの言葉」を読んだことがありましたが、
この本ではいかにセルビアだけが悪者に祭り上げられているかが
綿密な取材と共に、延々と述べられています。

この本は最初の「ユーゴスラヴィア現代史」とは違い、わりと著者の感情が入って
セルビアに対して同情的だとは思いますが、一気に読んでしまいました。

これを読んでからコソボに行くと、コソボの人々に対する見る目が変わります。


5.オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える (集英社文庫)




これも夫のオススメで旅行とは関係なく随分前に読みました。
サッカーの事をまるっきり知らなくても読めます!

私はこの本を読むまで、オシム氏がボスニアのサラエヴォ出身で、
旧ユーゴの最後の代表監督だったということを知りませんでした。

というより、サッカーの世界でこんなすごい人だったとは全然知らなかったのです。
(フツー女性はそんなもんでしょう。^^;)

もちろんこの本は「オシム語録」なので素晴らしい言葉がたくさん出てきます。

しかし私はやはり、ユーゴスラビアが崩壊していくのをオシム氏が代表監督として
目の前で見るどころかモロに自分に降りかかって運命の波に呑まれていくという、
そのドラマティックな人生に驚き、その辺りはもう一気に読んでしまいました。

最後のサッカー・ユーゴスラビア代表の運命も悲劇的です。

そしてもちろん、オシム氏がいかに素晴らしい監督であったかということを知り、
あのままオシム氏が監督を続けていたら日本代表はどうなっていただろう?
と妄想せずにはいられません。今でも残念です。

旧ユーゴスラビアに興味を持つのに良い本だと思います。
そしてオシム氏が絶対に好きになる!(^^)


・・・以上、あんまり本は読まないサラミのオススメでした。


posted by サラミ at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 12バルカン5ヵ国(全体) | 更新情報をチェックする
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