ボヤナ教会からバスに乗り、終点で降りて途方に暮れた私達ですが、
帰り方は一応、事前に調べていました。
帰り方を書いたメモには3つルートを書いていて、
64番バスで「フラディルニカ」 ⇒ 9番トラムで国立文化宮殿まで
というのもありました。ということは、ここはフラディルニカって場所か。
ところが、フラディルニカの場所が地図を見ても分からないのです。
観光案内書でもらった「CITY CENTER」の地図からは大きく外れた場所
なのは確かで、とりあえず9番トラムを探したのですが見つからず。
*後で分かったのですが、9番トラムは実際はバスだったようで、
観光案内書の地図でもバスの色分けで載っていました。
目と鼻の先にトラムの車両が停まっている交通公園のようなものが見えたので、
誰かに市内中心部までの行き方を聞こうと思って行ってみたところ、
何とそこは公園ではなくトラムの停留所でした。
聞けば10番トラムが出るということだったのですが、地図上の路線図を確認すると、
10番トラムに乗っても目的地からは微妙に外れています。
とにかく時間のない私達は、次の目的地のアレクサンダル・ネフスキー大聖堂まで
再びタクシーで行くことにしました。
すぐに流しのタクシーを見つけて乗車。
バンバンメーターが上がっていくので、(日本語で)「メーター大丈夫かなぁ?」
と言っていたら、運転手のお兄ちゃんが私達の懸念に気づいたようで、
英語でメーターの上がり方について説明してくれました。(^^;
見ているとメーターがすごい速さで上がっていくのですが、例えば日本なら
10円毎に上がっていくのが、ブルガリアでは1円毎に上がっていくような感じです。
結局、アレクサンダル・ネフスキー大聖堂まで3.8レヴァ。(なんと200円弱!)
バスが1人1レフなのを考えるとやはりソフィアのタクシーは激安です。
でも端数はややこしいので4レヴァ払いました。(細かいの持ってないし。)
目的のアレクサンダル・ネフスキー大聖堂と乗ってきたタクシー。
親切な運転手さん、ありがとう。(写真かなりピンボケ)
大聖堂の近くにこんな石碑が。ここは春に桜が咲くのですね。
外観が壮麗で美しいアレクサンダル・ネフスキー大聖堂。ブルガリア正教の教会です。
この時すでに時間は夕方5時前。地下のイコン博物館の方が大聖堂より早く閉まるので
先にイコン博物館へ行きました。
地下に下りるといきなりお土産屋さんが。そこには団体さんがうじゃうじゃいて、
彼らをかき分けてさらに先に進むともう博物館でした。チケット売り場が分からず。もういいか。(^^;
中はイコンのオンパレード。相当な数でした。
これがすごかった。これは世界遺産のリラの僧院から持ってきたもので、
教会の正面部分の門とその周囲。(これをイコノスタシスといいます。)
木製なのですが、精緻な木彫りに感動しました。
一方、これでいいのか?と思ったのは、
この馬の描き方。目の位置が人間じゃないでしょうか?あと眉毛って馬にあったっけ?
こちらの馬は寝不足でしょうか。目の下のクマがくっきり。
正教会におけるイコンの描き方というのは「いつまでも絶対に変えてはならない伝統的なもの」
というのは分かるのですが、宗教心もない現代の私が見るとツッコミどころ満載です。
次に大聖堂へ。
ガイドブックでは、
「ブルガリア独立のきっかけとなった露土戦争で戦士したロシア兵の慰霊を目的として建立」
とありますが、大聖堂に立ててあった説明看板には、もっと具体的に
ロシア人、ブルガリア人、ウクライナ人、モルドバ人、フィンランド人、ルーマニア人の兵士」
とありました。
ウクライナ人・モルドバ人・フィンランド人がひっくるめてロシア兵というわけですね。
日本は他国に占領されたことがないので、こういうのを見るといつも不思議に思います。
薄暗い大聖堂の中はとても厳かな雰囲気です。
今までここまで大きな正教会の内部を見たことがなかったせいか、
とにかく広さに圧倒されましたが、収容人数5000人と聞いて納得しました。
正教会の作りはカトリックやプロテスタントの教会とは違い、中央に椅子がありません。
それもあってか、とにかくだだっ広いという印象でした。
天井も薄暗い中に金が浮かび上がって荘厳です。
実際はこれくらいの暗さ。正面に見えるのがイコノスタシスです。
「バルカン半島で最も美しいと言われる教会」というのはあながち嘘ではないと思います。
こんなに見応えがあって入場料は無料。(ミサというか、お勤めの時間は入れないそうですが。)
敬虔な信者の方が一心に祈っておられる厳かな空間でした。
声を潜めても話ができないような厳しさを感じるのは、やはり正教会ならでは。
ここがソフィアで一番印象深い場所になりました。
