2010年04月17日

イラン航空 国内線

これこそ特筆せねばと思っていました。知る人ぞ知るイラン航空
なぜ「知る人ぞ知る」なのかと言うと、とにかく保有機材の老朽化が凄まじいのです。

今回のイラン旅行前にものすごく調べて詳しくなってしまったのが、ツポレフ154型という機材。

先日ポーランド大統領専用機が墜落しましたが、それがこの「ツポレフ154型」です。
なんでこんな古くて危ない機材を大統領専用機にしていたのか、というのが私の正直な感想です。

ツポレフ154は初飛行から40年も経過しているロシア製の旧型の飛行機で、
アエロフロート・ロシア航空でさえ、最近になって使用を止めました。それくらい古いのです。

イランの場合、イラン革命以降のアメリカの経済制裁により、アメリカやヨーロッパの新しい機材の購入が
できません。で、革命前から使っている機材か、中古のツポレフなんかになっちゃうわけです。
聞くところによると、アメリカ製の部品も購入できないんだそうな。あなおそろしや。

そんなわけで、旅行計画の立て始めに「イラン国内線のチケットはどうやって買ったらいいのだろう
なんて暢気に調べ始めたのがきっかけでしたが、判明した事実はものすごい事故の数でした。

1992年 イランエアツアーズ フォッカー F27	   39人  墜落
1993年 イランエアツアーズ ツポレフ Tu-154	   141人 空軍機と空中衝突
2002年 イランエアツアーズ ツポレフ Tu-154	   119人 墜落
2004年 キッシュ航空    フォッカー 50      43人  墜落
2005年 サーハー航空	ボーイング 707	   2人   着陸失敗
2006年 イランエアツアーズ ツポレフ Tu-154	   28人  着陸失敗
2009年 カスピアン航空	ツポレフ Tu-154	   168人 墜落
2009年 アーリヤ航空	イリューシン Il-63M   17人  着陸失敗
これは私が事前に調べたイランの航空会社の事故の記録で、人数は犠牲者数です。
死者が出た事故だけ並べたもので、それ以外の事故は含まれていません。

どうです?乗りたいと思いますか?イランの国内線・・・。

私は「イラン国内移動は絶対バスで!」と主張していたのですが、イランはあまりにも広くて、
時間的制約から、最初のテヘラン→シラーズ間だけは飛行機でないと無理だという結論に。

イラン航空の国内線と上の表に出てくるイランエアツアーズ(イラン航空の子会社で国内線専用)の違いが
イマイチよく分からず。両者は一緒なのか、それとも別物なのか、果たして・・・。

別物だとすると、上の表に出てこない「イラン航空」に乗ればまだマシなのかな、と思いました。
保有機材の数とか色々調べると、他のイランの民間航空会社には乗る気になれませんでした。

ネットでは、イランの国内線は当日は満席が多いので事前にチケットを買った方がよいとの情報が。
ですが、事前購入しようにも、イランの会社はどこもクレジットカードが使えません
さらに面倒なことに、イラン航空の東京支社は、国内線のみのチケットは売ってくれません。

そこで、日本の旅行会社にお願いすることになるのですが、

イラン国内線のみの手配は見事に断られまくりました。

イラン旅行は○○○へ!」なんて広告を出している会社ばかり電話したのですが、冷たかった・・・。
ま、情勢も不透明だし、国内線チケットだけなんて儲からないし、当然と言えば当然ですよね。

こんな中、条件付きで手配してくれるという返事をくれたところが2社あり、その中でも、
片道送迎を付けたら手配してくれる、という心優しい旅行会社が見つかり、そちらにお願いすることに。

 *手数料以外は現地でドライバーに支払う方式なので、最初の送迎も頼まないと無理みたいです。

こちらの旅行会社には、テヘランのエマーム・ホメイニ国際空港からメヘラバード空港(国内線)への送迎と、
テヘランからシラーズへのフライト、シラーズでの1泊目のホテルの手配をお願いしました。

 お世話になった旅行会社「ナイマトラベル」 → http://www.naimatravel.com/ 

さて、イラン航空のサイトでは、フライトスケジュールと共に、使用機材が明記されています。

とにかく、悪名高きツポレフを避けるため、事前にチェックしてエアバスを使用するフライトを選びました。

2月14日 IR425便 6:30テヘラン発 → シラーズ7:55着 エアバス320です。
 
イメージ 1

シラーズで降りた時に撮りました。画質が悪くてすいません。


イメージ 2

同じ機体の後ろの様子。


機内はというと、

イメージ 3

シートが布張りでした。大昔に乗った全日空とか東亜国内航空(JASの前身)ってこんなだったかと。

 *手ブレ補正機能のない古いデジカメで撮ったので、ここからずーっとブレブレです。すいません。

あちこち破れてボロボロの機材を想像していたのですが、どこにも破れた所はなく、清潔なことに驚きました。
中国の薄汚れた飛行機の方がずっと古く感じます。

簡単に買い換えられない分、大事に機材を使っていることがよく分かります。


イメージ 4

目の前に日本語が。おお!日本の機材の使い回しか。
このストライプ柄の布張りシートには見覚えがある!絶対昔どこかで乗ったはず!えらい幼少の頃・・・。


イメージ 5

安全のしおり」もきちんと。いつものごとく、非常口と救命胴衣の場所を確認しました。

飛行機が動き出すと、エンジンがキーーーーーン!とものすごい音を立て始めました。
で、そのまま甲高い音のまま飛び続けます。「プロペラ機か!」ってツッコミたくなるほどウルサイ。

しばらくすると、機内食が出ました。何でも、イラン航空の国内線は全部機内食が出るのだとか。

イメージ 6

透明のボックスでした。


イメージ 7

朝食なので、こんなもんでOKです。クリームチーズとクラッカーが美味しかったな。

こんなわけで、特に心配するようなトラブルもなく、無事にイラン航空のフライトを終えました。(^^)v


・・・のはずでした。


旅の途中で、夫が

イスファハンからテヘランまでの最後の移動は飛行機に乗りたい。

と言い出しました。

それまでは移動は長距離バスだったのですが、ずーーーーーっと車内で音楽や映画をかけっぱなしで、
夜中だろうが早朝だろうが、とにかくうるさくて眠れなかったのです。

でも、それだと「エアバス」とか機材を選んでる余裕ないやん・・・。(汗)

だけどもう夫は限界です。イスファハンに到着した足でイラン航空のオフィスに行き、空席を確認しました。

そしたら、希望だった2日後のテヘラン行きは22:50発の便だけ空いているというではないですか。
テヘランに着いたら夜中です。やっぱり国内線は混んでいるという噂は本当でした。
でもまあ、時間帯がイマイチでも航空券が買えるだけでもラッキーだし、その場で購入。

ちなみに、航空券はイランの通貨「リアル」の現金でしか購入できません。ドルの現金も×。
お値段は1人36万リアルでした。円に換算すると、3,350円くらい。これで値上がりしたそうな。

さて2日後です。ついにツポレフに乗ることになるのか・・・と思って乗り込んだら、

イメージ 8

機材はフォッカー100でした。嬉しくはないけど、全然マシ。今回もこぎれいな機内です。


イメージ 9

これこそ失敗写真なんですが・・・。
後方に座ったので、前方にはむさくるしい男性ばかり。(失礼!)
夜のフライトということもあってか機内は暗いです。


イメージ 10

またもや機内食。富士山か?って思っちゃいましたが、こんなに白いわけがありません。


イメージ 11

中身は前回とさほど変わらず。
このブレまくりの原因は、古いデジカメのせいだけではなくて、飛行機もえらく揺れたんです。

ということで、2回目のフライトも無事にテヘランへ到着。

ただ、噂通り、時間通りには飛び立ちません。10分、20分は当然待たされます。
テヘラン行きは「いつ飛ぶか分からないからここで待ってて。」と言われて気が抜けませんでした。
でも、欠航も多いらしいので、それがなかっただけでも幸運でした。

これからイラン航空に乗る予定の方、時間には余裕を持ちましょう。


posted by サラミ at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 10イラン | 更新情報をチェックする
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