2015年12月18日

NY6日目:メトロポリタン美術館 19・20世紀初期絵画3

2015年10月7日(水) メトロポリタン美術館 19・20世紀初期ヨーロッパ絵画・彫刻3

しつこく引っ張っていますが、19世紀・20世紀初期ヨーロッパ絵画・彫刻の続きです。


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マティスもたくさんあります。こちらは「Nono Lebasque」。
マティスの画家友達アンリ・ルバスクの8歳の娘のポートレイトです。

余談ですが、この画像は歪んでいると思うのですが、マティスの絵もなんか歪んでいるので、
どこがどう歪んでいるのか考えても全然分からない。(笑)


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こちらもマティスで「ライラック」。1914年の作品で優しい雰囲気。


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同じ部屋にはアンドレ・ドランの「Fishing Boats, Collioureも。

ドランはマティスの友人で共にフォービズム(野獣派)の旗手であることから、
美術館ではよく同じ部屋で見かけますが、この頃のドランの絵の色の強烈さは凄まじい。

ちなみに、Collioureは「コリウール」と読み、ドランがマティスと1905年に訪れて
ひたすら絵を描いた地中海沿岸の町の名前だそうな。その他の画家も色々訪れているそうな。


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まだまだマティスの絵がずらり。


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こちらは「帽子をかぶったマルグリット」。マルグリットはマティスの娘です。
マルグリットが結婚するまで、マティスはよく彼女をモデルにして絵を描いたとか。


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そしてマティスお馴染みの「金魚鉢」。金魚がカワイイ~。鮭の切り身にも見える。(笑)

と冗談はさておき、右から入ってくる太陽の光とか、おしゃれな壁紙の柄とか、
とっても素敵な絵。これはニースにあったマティスのアパートの一室なのだとか。

やっぱり南仏の強い日差しは画家にとっては魅力的なんでしょうね。


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The Three O'Clock Sitting」。先ほどと同じ壁紙の柄です。
これもニースのアパートで描かれたそうな。いわゆるニース時代というやつです。

何でも、マティスは1917年から冬の数か月を南仏で過ごすようになったとか。
窓の向こうにヤシの木地中海が見えるところに南仏を感じさせられますね。

・・・てか、ニースにはヤシの木があるのか。知らんかった。


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Seated Odalisque」。タイトルそのまんま、座るオダリスクです。
思うに、マティスは柄物がお好きなようですね。ニースの壁紙しかり、中近東の布地しかり。


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こちらは「Reclining Odalisque」。横たわるオダリスクです。

マティスは2度モロッコに旅行したことがあるそうで、これは後年(1926年)その時のことを
思い出しながら描いたのだそうですが、異国情緒エロチシズムが混在したオダリスクの存在に
えらく惹かれたようです。

ま、こんな色と柄の世界を見たら(しかも裸だし)脳裏から離れないでしょうね。


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そして有名な「ナスタチウムと”ダンス”」。英語では「ダンスⅠ」になってます。

ナスタチウムというのは中央右寄りのこの植物のことだそうな。

マティスはよく絵の中に別の自分の作品などを描きいれますが、これは大胆にも背景が大きく「ダンスⅠ」。

だけどその平面である絵立体である3脚の後ろ脚が突っ込んでるのはなぜ?
とか考えると、どこが平面でどこが立体なのか分からん。すごいわー。


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まだありました。マティスのサントロペのサン・ジョセフ教会」。こんな絵も描いてたのか。

いやー、マティスだらけでした。


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ドガの部屋に来ました。こちらの彫刻は「小さな14歳の踊り子」。

晩年ドガは目が悪くなったせいもあり彫刻作品を多く残したとか。
これはオリジナルではなくて1922年に鋳造したものだそうですが、オリジナルは17億円だとか。

ドガといえばバレエの絵が有名ですが、なんでかなーと思っていたら、ドガ本人が
パリ・オペラ座の定期会員だったそうな。お父さんが銀行家でお金持ちだったらしい。


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こちらは「バーで練習する踊り子たち」。

構図がとても印象的です。とってもスカスカな感じが私は日本画チックだと思いました。
ドガも他の印象派と同様に日本画の影響を受けているので、そういうこともあるかも、と想像。

現地の解説によると、ドガは左側にじょうろを置き、その姿を右のバレリーナのポーズに
似せたとかで、構図的にバランスを取ったのでしょう。

ちなみにじょうろというのは、踊る前に埃が舞ったりしないように床に水を撒くのが普通だそうで、
当時はバレエ・スタジオにじょうろがあるのは当たり前だったのだとか。


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こちらは「ダンス教室」。これもやっぱり構図が面白い。

24人のバレリーナとその母親が、アチチュードのポーズを審査されるのを待っている
様子だとか。一番前の女の子とか緊張感がすごい。

こういう普段のレッスン風景が描けるというのは、比較的色んな場所に出入り自由だった
オペラ座の定期会員ならではですね。


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なんとこれもドガの絵です。思いっきり日本画の影響を受けているではないか。

上の黒いのが「The Ballet」、下の茶色っぽいのが「Ballet Girls」というタイトルでした。

この画像だと絵の内容が全然写っていないのですが、上の絵には中央あたりに金色の線で
バレリーナが描かれていました。解説によると、やっぱり日本の漆塗りの光沢のイメージだとか。

下の茶色っぽい絵は、下のラインぎりぎりの所にバレリーナが描かれています。
なんか、色合いも渋いし、このまま着物の柄にできそうな感じ。

ドガの絵も色んなのがあるなあ。


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私の好きなロートレックズラリ。ただもう最後の最後なので疲れがピークに。(笑)
それでも頑張って見ました。ロートレックだし。


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Madame Thadée Natanson (Misia Godebska, 1872–1950) at the Theater」。
タイトルが長い。

この習作は、以前2枚に切られて左の女性の部分のみ額装されていたらしいのですが、(右は??)
今は修復されてこのように元通りです。でも、よく見ると左と右で色が違います。


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こちらは「Émilie」。エミーユって誰?と思いましたが今もって不明だとか。

ロートレックは競馬場での絵もたくさん描きましたが、これは女性を手前に、
競走馬と騎手をえらく遠くに描いていますね。


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見学も終わりかけた頃に、この絵に出くわしました。

この絵は「メトロポリタン美術館ガイド 日本語版」の表紙です。


こちらはその本の表紙の画像。

この絵は、ジャン=レオン・ジェロームという画家の「バシボズク」という作品。
ジェロームという人を全く知りませんでしたが、フランスの新古典主義の画家だそうな。

生存されていたのが1824年~1904年ということですが、この絵の雰囲気からいって、
現代の画家なのかと思い込んでいました。

ジェロームは大変な東洋趣味の画家で、特にエジプトには11回も行ったそうな。

この絵のタイトル「バシボズク(Bashi-Bazouk)」というのは、トルコ語でリーダー不在
意味するそうで、「オスマン軍の残虐な非正規兵が連想される」という説明でした。

ガイドブックには、「ジェロームがレバント地方から持ち帰った織物をモデルに着せている
とありますが、レバント地方ってどこ?と、ヘンな所で引っかかってしまいました。

とはいえ、こんな美しい服で戦うなんて有り得ないわけで。

とにかく、写真かと思うくらいの繊細な描写力ですごいのですが、ジェローム本人は
写真が大好きで(確かこの時代は絵を描く道具として写真を使っていたと記憶しています)、
絵を描く際にも必ず写真を撮って正確に描写していたとか。細かい。

これでも相当絞って画像を載せたのですが、他にもミレーなんかもあったし、
ロダンの彫刻はトイレに行く途中に歩きながら流し見したりしました。(見たと言えるのか?)

でも、やっぱり多い。展示数が圧倒的に多い。

これで、サラミ家の見たい所は見終わりました。頑張りました。


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向こうに見えるのはアラブ・トルコ・イラン・中央アジア・後期南アジア美術のエリア。
奥の方にモスクの美しいミフラーブが見えましたが、涙を飲んで諦めました。

モスクはイランやトルコで見たから今回はいいのだ・・・と自分に言い聞かせて。

あまりに多くてやっぱり急いで見るのは無理でしたが、それでも急いで見て、終わったのは16時
閉館まであと1.5時間頑張る気力も体力も残されていませんでした。それに夜も予定があるし。


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大階段を下りて1階へ。抜け殻になってしまったので、写真ももういい加減です。

朝は、今日こそニューヨーク・ステーキを、なんて言ってたけどやっぱり時間的に無理でした。(笑)

帰りに再びミュージアム・ショップへ。

一周しましたが、METショップって世界中にあるのと大体同じで、ちょっとデザインが変わっている
というか、モネの傘とかクリムトのスカーフとか、特殊なものが多くて私の好みに合わず。

本当は、博物館のマスコットであるカバのウイリアム君の置物が欲しかったのですが、
なんと65ドルもしたので諦め、ウイリアム君のマグネットだけにしました。

サラミ夫はお土産をいろいろ吟味していて時間がかかっていたので、
疲れた私は椅子に座ってしばらく死んだように休んでいました。(半分寝ていたかも。)

サラミ夫は、なぜかメトロポリタン・ミュージアムとロゴが入った折り畳み傘(25ドル)を
買ってきましたが、旅行後に家で傘を開いたら子供用か!みたいな相当小さな傘でした。

大人だったら絶対に両肩が濡れます。傘にはご注意下さい。

こうしてブログにだらだら書き続ける位、メトロポリタン美術館は壮大な所でした。



posted by サラミ at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 15ニューヨーク | 更新情報をチェックする
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