2014年03月23日

ウィーン3日目 楽友協会で演奏会

2014年1月27日(月) ウィーン楽友協会で演奏会 (ウィーン・ドイツ旅行3日目)

アウトレットから時間ギリギリに戻った私達は、
ホテルで慌てて着替えて歩いてウィーン楽友協会に向かいました。

この時、ウィーンの天気はみぞれ混じりの

ホテルからは歩いて4、5分の距離でしたが、滑って転ぶのが怖かったので、
パンプスは持参してブーツで往復しました。

この日はハンヌ・リントゥ指揮・フィンランド放送交響楽団の演奏会でした。

この日のプログラムは、

序曲「レオノーレ」第2番 (ベートーヴェン)
ピアノ協奏曲第1番 (メンデルスゾーン)

<休憩>

交響曲第6番 (シベリウス)
交響曲第7番 (シベリウス)

ということで、メインはフィンランドならではのシベリウスでした。
オーケストラは聞き慣れていないので、寝てしまいそうな不安が・・・。

出演者は、

Finnish Radio Symphony Orchestra
Alice Sara Ott   Klavier (←ピアノ)
Hannu Lintu  Dirigent (←指揮)

とあり、ピアノのゲストがいるんだな~程度の認識だったのですが、
どうもその顔写真の感じやサラという名前からして、日系の人???と思って検索。

そしたら、アリス=紗良・オットさんというドイツ人と日本人の両親を持つピアニストだとか。
私は、彼女が数年前に情熱大陸に出たことも知りませんでした。

日本でも結構人気があるらしい彼女ですが、たまたま買ったチケットが彼女だったわけで。
でも偶然でも何かの縁なので楽しみにしていました。


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滑って転ぶこともなく無事にウィーン楽友協会に到着。初めて間近に見ました。感動~!
この建物は1870年に竣工したそうな。フランツ・ヨーゼフ1世の時代ですね。


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おおっ。天井が黄金に輝いて豪華です。

でも実は、ロビーがびっくりするほど狭いのです。

時間ギリギリだったので、とにかく人・人・人でごった返し、
天井しかカメラを向けられない有様でした。

何でも、昔のコンサートは休憩を入れなかったので、
ロビーなんぞはあまり考慮されなかったのだとか。

ウィーン国立歌劇場ばかり行っているので、とにかく狭さに面食らいました。


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こじんまりしたお店のコーナー。ここで楽友協会のマグネットを記念に買いました。


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混み合い過ぎてクロークに荷物を預けるのも一苦労。サラミ夫が預けに行ってくれました。

実は、ロビーでを履きかえようと思ったのですがスペースがなく、係員の方に
「どこか靴を履きかえられる場所はないですか?」と尋ねたのですが、
そんな場所はどこにもないらしく、最後までキョロキョロされていました。

こりゃアカンわと思い、「ありがとう、なかったら結構です。」と笑顔で退散し、
結局、外れの方の柱の陰でコソコソと靴を履きかえるハメに。(笑)

周りを見ると、服装はオペラの時よりも数段ラフで普段着の人も多く、
私のように靴をわざわざ履きかえている人はいませんでした。


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それではホールへ参ります。


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ジャジャーン!思っていたより相当小さいではないか。えーっ!
と思っていたら、ここは隣のブラームス・ホールでした。間違えました。(←すぐ気付けよ>自分)


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こちらでした。おお!テレビで見た通り。でも何か違う。ああ、花の装飾がないのですね。


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左側から後方を。1階の柱の後ろは立見席です。あそこだけ異様にカジュアルな服の方々が。


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立見席の方から前方を。黄金のホールはものすごい縦長なホールなのでした。


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天井画が圧巻です。「アポロと7人の女神」だとか。
この天井は固定でなく吊り下げられているらしく、それで余計に音響が良いのだとか。


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こちらは休憩の時にチラ見しただけのカフェスペースゲルストナーがやっているそうな。
それにしても狭い。この先にある女性用トイレも長蛇の列です。

さて、私達の席はというと・・・

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堂々のかぶりつき!一番前の左寄りでした。しかし楽友協会は狭い。舞台が本当に目の前でした。

オペラでもそうですが、一番前の席はお値段が安いのです。この時は24ユーロでした。
チケットを買ったのが遅かったので、残っている席から選んだのが一番前だったのです。

しかし、今まで経験したホールでこんなに一番前が舞台と近い所は記憶にありません。
自分達は座ってしまうので、舞台は1メートルよりもっと上にあるような感じでした。


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指揮台も近いです。一応バーがありますが、指揮者に何かあったら私達の方に落ちてきますね。

ピアノ協奏曲の時にはピアノが運ばれてきましたが、本当に私達の頭上1メートルの所に
ピアノがあるような感じで、あんなにピアノを下から見上げたのは初めてでした。


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目の前に見える舞台はかなり年季が入っています。
この部分はニューイヤー・コンサートの時には花の装飾で隠れて見えません。

さて、実際の演奏を聞いての感想ですが・・・

音響の素晴らしさが圧巻でした。

音楽之友社の本によると、ここは残響2.1秒もあるのだそうですが、
もっと響いてるんじゃないかと思うくらいでした。生のサラウンド状態です。

この演奏会の前2夜は国立歌劇場でオペラを見ていますから、
そこでもいい音を聞いているわけですが、それとはもう種類が違います。

大体、オーケストラがオーケストラ・ピットの中に潜ってないですしね。

それに一番前だったことで楽器がものすごく近いので、バイオリンの美しい音色だけでなく、
ほんのかすかですが、弦をギギ~っと弓で弾くのまで聞こえました。

ピアノは、ペダルを踏む音や鍵盤が下がる時のカチカチ言う音も分かりました。

そして目の前で大きく暴れる指揮者にもビックリ。
ハンヌ・リントゥ氏が全身を大きく使うエネルギッシュな指揮だったので大迫力。

思わず腰を悪くしないのだろうかと心配になる位でした。

最初のレオノーレはベートーヴェンらしく重厚で、その指揮ぶりと相まって
オペラしか知らない私達は、オーケストラの音の凄さに圧倒されました。

寝てしまうんじゃないかと思っていたのが、もう目を見張るばかり。
しかし、静かなパートはとにかく優しく、メリハリのある音でした。

そして、ピアニストのアリス=紗良・オットさんですが、見た目も演奏も華やかでした。

赤いロングドレスで出てきて、カワイイ~と思っていたのも束の間、
弾き始めると何かに憑りつかれたかのような演奏でした。

下から見上げていたので弾いている時の表情とか色々よく見えたのですが、
彼女は弾きながら歌っていたし、ペダルを踏む足は裸足でした。

ピアノ協奏曲の後、アンコールにリストの「ラ・カンパネラ」を弾いたのですが、
軽くエキセントリックな演奏というか、ラン・ランみたいなタイプの人なのかな~、と。

でも、私もサラミ夫もその演奏がとても気に入りました。
特にサラミ夫は真剣に生でピアノを聞くのが初めてだったので感動したようです。

私の2つ隣のおじいさんは彼女の大ファンだったようで、嬉しそうに彼女に花束を
渡していました。そしてなんと!彼女の演奏が終わると帰ってしまいました。

休憩が終わって後半になると、私の左の2席の両方が帰ってしまっていました。
しかし、後半こそフィンランド放送交響楽団が聞かせたい曲目なのでは・・・。

すると、ヨレヨレのタキシードを着たボサ~っとしたおじいさんが移動してきました。
この人は本当に音楽が大好きなようで、全身で拍手する様子など微笑ましかったです。

シベリウスは「フィンランディア」をちょろっと聞いたことがある程度だったので
一応予習で聞いてはいましたが、今回の交響曲は静かな曲なので寝てしまうかも、
と恐れていました。一番前の席なので、寝てしまうなんて論外です。

実際、やっぱり旅行中で疲れているので、静かで美しい音色を聴いていると
眠くなりましたが、私もサラミ夫も最後まで持ちこたえました。

申し訳ないけど、シベリウスくらい現代に近くなると私はツラくなるのですね。

しかし、全体的には24ユーロなんて格安のお値段で素晴らしい演奏が聴けました。

一つ難があるとすれば、立見席の雰囲気でしょうか。

中国人の小さな子連れファミリーが、休憩の時に地面に座りこんで携帯ゲーム
夢中になっていました。周囲から白い目で見られていたことにも一向に気づかない様子。

立見席はただのフロアーで椅子もないから座り込む人は他にもいると思うのですが、
音楽をハナから聴く気もなくてゲームがしたいなら最初から来るなよ、と思いました。

単なる見た目だけのマナーではなく、演奏者に敬意を払うという姿勢がないのが
見ていてとても嫌でした。

一番前だったので、立見席から遠くて良かったです。


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しかし、私達はとにかく大満足でした。

楽友協会の外観と向こうに浮かび上がるカールス教会を眺めて、この場所を後にしたのでした。



posted by サラミ at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 14ウィーン・ドイツ | 更新情報をチェックする
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