2014年02月16日

ウィーン・ドイツ総括

今回の旅の目的地は2回目ウィーンほぼ初めてドイツでした。

ドイツは以前、オーストリアのザルツブルクからベルヒテスガーデン(Berchtesgaden)
という所に数時間だけ行ったことがありますが、本格的に訪れるのは初めて。

で、ドイツの印象はというと、あまり良くありませんでした。

一般の人々は親切で、道を教えてくれたり、列車に乗り込む時に荷物を持ち上げるのを
助けてくれたり、積極的に旅行者に手を差し伸べて助けてくれました。

しかし、色んな場所の係員や空港の入国審査官など、他人を監視する立場の人が
あまりにも高圧的な態度で尊大で、しかも旅行前からの予想通り全く融通が利かない。

私は旅行前に「びっくり先進国ドイツ」という本を読んでから行ったのですが、
この本にはドイツ人の性格やら行動様式など結構辛口で書かれていました。



びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)

ドイツ人は比較的日本人と似ていると思っていたので、その違いに驚くと共に、
ドイツ人って結構イヤな人達やなぁ・・・という感想を持ちました。

なので、助けてくれる人々に感動し、みんないい人だな~、私も日本に来た人には
積極的に手を差し伸べて助けよう!と思ったのですが、しかし・・・。

今回の旅は冬なので、オペラを観るのが一番の目的。

ウィーン国立歌劇場は世界に名立たるオペラハウスで観光客も多く、
東洋人だろうと誰だろうと公平に扱ってくれます。(いい意味で放っておいてくれます。)

ドイツに入り、私達が行ったオペラハウスはシュツットガルト州立歌劇場
フランクフルト歌劇場ハノーファー国立歌劇場の3つ。

ミュンヘンやドレスデン、ベルリンなど大都市の超有名オペラハウスではないものの、
評判も良いヨーロッパの歴史あるオペラハウスです。

が、シュツットガルトでは、一階席からの舞台の見え方はどんなもんかなーと思って
外からチラッと中を覗いたその瞬間、険しい顔をしたおばさん係員に

今すぐ自分の席に行って下さい。」と注意されました。私達のチケットを確認もせずに。

確かに私達は上の階の席でしたが、もし私達が平土間の一番良い席のチケットを
持っていたら、あの係員はどう釈明したのでしょう。

東洋人だから安い席に違いないという偏見があったのは明らかでした。

そして、私達が、座席を移動して空いている前の座席に行こうとしていた
と思い込んでいるようでした。

後になって、ひょっとしたら中国人が来て座席の移動とかマナー違反をしているのかな?
と思ったのですが、シュツットガルトにオペラを見に来る中国人観光客は少ないと思われ、
やっぱり「アジア人はマナーが悪い。」という偏見があるのだろうと思いました。

ちなみに、私もサラミ夫も正装し、服装の上では、普段着で見に来ていた
多数のドイツ人よりよっぽどキチンとしていました。

ハノーファーでは夫が持っているバッグが大き過ぎるのでクロークに預けるように言われました。

ドイツではラフな服装の人が多く、他の人も結構大きなショルダーバッグを持っていましたが、
夫は縦型のバッグだったので余計に大きく見えたようです。

本来オペラ鑑賞の時に大きなカバンは持ち込まないので、ここまでは理解できます。

今まで同じバッグで何ともなかったので夫が驚き(しかも前日も同じオペラハウスに来ていた)、
え?今まで全く問題ありませんでしたが。」と思わず言ってしまったのですが、

「消防の規則で・・・」から始まる長い解説が始まりました。

噂に聞いていた通り、本で読んだ通り、規則という言葉が出てくるを聞いて、
心の中で「出たーーー!」と思って吹き出しそうになりました。

規則を絶対曲げないドイツ人にどれだけ反論してもムダなので、
すぐに大人しく預けたのは言うまでもありません。

ただ、「クロークは無料です。」と言われた時は、あ、ちょっとバカにされたな、
と思いました。有料だからってケチッてコートまで座席に持ち込むとか?

やっぱりクラシックの世界は東洋人はアウェイなんでしょうかね。(笑)

また、ドイツで税金還付の手続きをした時は、夫が税関職員にに「ビザは?」
と言われてビックリしていました。ちなみにハンブルク空港でした。

この世の中、日本人ほどビザの要らない国民もいないというのに、
それを知らないとは一体・・・?日本人と中国人を同じだと思っているとか?

この他にも、お土産店などでこちらが挨拶しても無視されたり、
ダンケ!と挨拶してお店を出た直後に返事もなくガチャッとお店の鍵を閉められたり、
ひたすら愛想が悪かったり、と、あんまりいい雰囲気でないお店も多かったです。

普通のお店がもちろん多いわけですが、ウィーンのお店ではそういう態度はないので、
ドイツはちょっと東洋人に対する偏見が強すぎるのでは?と思いました。

想像するに、中国人やヘンな日本人が色々やらかして東洋人全体のイメージがダウンし、
そのとばっちりを私達が受けた・・・ということもあるかも知れません。

だけど、それだけで片づけられる感じではなかったんですよねぇ。

ドイツ人の根底には、やっぱり自分達が一番、ゲルマン民族LOVEみたいな
ものがあるんじゃないかと思わずにはいられませんでした。

子供の頃ドイツに住んでいた人が、友達みんなで信号のない所を渡ったら
なぜか日本人である自分だけが近所のおばさんに怒られた
という話を直接聞いたことがあるのですが、現地でその話を思い出しました。

しかし、ここでドイツ料理が美味しければイタリアのように印象も逆転するのですが、
もちろんそんなわけはないので、あんまり良くない印象のまま終わりました。(笑)

ただ、訪れた観光地は素敵な所がたくさんあり、オペラ自体は良かったです。


さて、一方のオーストリア・ウィーンです。

前回ウィーンはとても良い印象でしたが、しかし、オーストリア人の心の内は、
「ウチがヨーロッパで一番」くらいのプライドを持っているであろう、と思っていました。

なんたって、ちょっと前までハプスブルク帝国ぴかぴか(新しい)という巨大な国だったわけですから。
京都みたいな感じかな、と思っていました。

しかし、やはりとても洗練された人達であることは確かで、
心の中でどれほど他人種を下に見ていようとも、礼儀正しい態度を崩すことはなく、
オーストリアの人は相手に対してとても丁寧な態度で接してくれます。

そして観光客に対してはとても親切で、気配りのできる人が多いように思います。

ただ今回は、夫が銀行で両替をする際、もらったお金が100ユーロ不足するという
ことが起き、「お金が足りない」とその場で窓口の人に言ったことで事態が一変しました。

両替したお金が中国元でパスポートを見せる必要もなかったことから、
サラミ夫が中国人に間違われた可能性もあるかも知れません。

窓口のおばさんは最初から高圧的だったそうで(私はその場にいませんでした)、
100ユーロうんぬんの後は、逆に夫が犯罪者のような扱いを受けたそうな。

他の利用客を全員外に出して銀行を一旦閉め、行内の現金を全部数え直すという
どえらい事態になりました。15分位かかったそうです。

で、銀行の現金が100ユーロ多かったことが判明。

この後の窓口のおばさんの謝り方も誠意がなかったそうですが、
犯罪者扱いされた夫はもちろん収まることはなく、男性の上司が登場。

しかし、この男性の態度もひどかったそうな。

窓口のおばさんだけの話なら個人的な話かなと思うのですが、
この上司の登場によって、東洋人は良く思われていないと確信したのだそうな。

サラミ夫は「アジア人と日本人を馬鹿にしてんのか!!」と怒鳴り倒したそうですが、
一応自分が日本人だということもこの発言で付け加えました。(笑)

しかし、この話を聞いても私はあまり驚きませんでした。

内心は日本人のこと見下してるんだろうなー、と前々から予想していた通りで、
あ、やっぱりか、という感じでした。

ただ、それを表に出さないマナーの良さがオーストリア人の良いところだと思っていたので、
今回こういう目に遭って本当に残念でした。

そして、銀行での一件は、中国人に対しても本当に失礼な話だと思うと同時に、
中国人だというだけでこんな扱いを受ける彼らは本当に気の毒だ、と改めて同情しました。


ヨーロッパはヨーロッパでも、ギリシャでは全くそんな偏見を感じることなく、
その近所のバルカン半島でも親切でおせっかいでみんないい人でした。

しかしドイツでは、とても親切だけどそれは「教育された親切心」のような感じで、
公共トイレはどこも抜群に清潔で快適だし、いいのはいいのだけど、
人々は黙っていると眉間にしわを寄せて結構キビシイ顔をしていらっしゃる・・・。

なんか、「ユルさ」があんまりないような気がします。
寒い地域に住んでる人はやっぱりそうなるのでしょうか。

いわゆる西ヨーロッパに行くと東洋人に対する偏見を感じるわけで、
「僕らにはやっぱりアジアが合ってるのかもなぁ。」というサラミ夫の感想でした。

まとめるのが難しいですが、今回の旅の感想はそんな感じです。




posted by サラミ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 14ウィーン・ドイツ | 更新情報をチェックする
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