2012年12月07日

ブルガリア3日目 朝のリラの僧院

2012年10月1日(月) 朝のリラの僧院

リラの僧院で朝を迎えました。

僧院では、朝のお勤めを見学するため朝の6時前に起きました。

6時35分、1人の修道士が木をカンカンと叩いて僧院内を周回し始めました。
どうやら今からお勤めが始まるようです。

まだ外が暗い中、急いで私達も教会へ向かいました。

行ってみると、朝のお勤めに参加している一般人は私達2人だけでした。
後は、修道士の方々と、雑務係のおばあさん。

修道士の方々は、この朝も5人か6人といったところ。

実のところ、今修道士はこれだけしかいないのでは?

かつて最盛期には300人位いたそうですから、てっきり今も栄えているのかと思っていましたが、
現代はもうそんな時代ではないのかもしれません。


2.JPG

これは、朝のお勤めが終わった後、さらにズームで撮った写真です。

イコノスタシスの中央の観音開きの扉がよく見えます。黄金の木彫りでそれはそれは豪華でした。
この中央の扉は王門と言うのだそうで、王門の赤い部分は布のカーテンです。
門は、この他に左右にも片開きの扉がありました。(多分南門北門と呼ばれる門)

朝のお勤めは、修道士の方々の歌や聖書の朗読(かな?)などの他にも色々ありました。

イコノスタシスの赤いカーテンと王門がいきなり開き、
ただ1人金色の祭服を着た司祭らしき人が向こうから出たり入ったり。

時に司祭は手にお香入れを持ち、イコンにシャンシャンと振りかけて回ります。
司祭は後ろの方で立っていた私達に近づき、私達にも振り掛けて下さいました。

イコノスタシスの扉の向こう側には、もう一つ部屋があるのが見えました。
後で調べると、そこは至聖所と呼ばれる場所でした。

至聖所の真ん中には屋根付きの祭壇のようなもの宝座)があり、赤いクロスがかけられて
いました。上には大きな十字架や豪華な装飾を施した聖書(福音経)などが。

一瞬、宝座を見て棺桶かと思ったのですが、そうではありませんでした。

お勤めは6時40分頃から始まり、延々と続きました。

正教会にはカトリックやプロテスタントの教会のような正面を向いた椅子がないので、
ずーっと立っていたのですが、さすがに1時間も過ぎた頃にはそぉーっと座ってしまいました。

しかし、たまに司祭が中から出てくるので、その時には慌てて立ち上がったり。

司祭はひたすら色んなことをしています。
宝座の上にあったキンキラの福音経を持ち出して私達の前で掲げたりとか色々。
正教会の世界では、イコンの描き方にしろお勤めにしろ、形式を重要視するようでした。

あそこまで行くともう「形式」じゃなくて「様式美」やな。・・・とはサラミ夫の弁。

今日はソフィアに戻るので、朝8時20分発のリラ村行きのバスに乗る予定でしたが、
あまりにお勤めが長いので、だんだん私もサラミ夫も不安になってきました。

もう1時間以上やっているから、お勤めも間もなく終わるに違いない・・・

という思いで王門を出たり入ったりする司祭を見つめていましたが、
結局8時20分のバスには乗り遅れてしまいました。(^^;

次のリラ村行きのバスは9時発ので、これに乗ればいいか~と予定を変更。
(お勤めの間は会話なんてムリなので、夫とはお互い目配せ。)

8時半を過ぎた頃、聖イヴァン・リルスキの聖遺物を入れた木箱の赤いカバーが
取られ、蓋が開けられました!

私達以外の全員が木箱のそばに寄り、みんな順番にキスを捧げていました。

私はその時、聖遺物はミイラか何かだと思い込んでいたので、
「げげ!ミイラにキス!!」と内心1人衝撃を受けました。

骨にキスというだけでも十分インパクトがあるのですが。

仏教ではお寺の仏像に触るなんてとんでもないという思いが私の中にあるためか、
この正教会の習慣にはどうしても違和感を覚えてしまいました。

そして、司祭が何かをみんなに食べさせて終了。
「キリストの血と肉」の肉であるパン(に見立てた薄い煎餅みたいなもの)だと思います。

その時、司祭は私達の方をチラ見されたのですが(一瞬迷われたのでしょう)、
私達は信者ではないので、邪魔をしないように後ろの方で立って黙って見ていました。

月曜日の朝のお勤めだけが長いのか、それとも毎朝こんなに長いのか。
お勤めは結局8時40分頃までかかりました。全部で約2時間

まさかこんなに時間がかかると思っていなかったので、私達は顔も洗っていないし、
朝食用の食料も部屋のテーブルに散らかしたまま!(さすがに顔は洗ったっけな?)


1.JPG

それでも朝の教会を何とか一枚。
そして最後にリラの僧院の湧水(むちゃくちゃ美味しい!)を飲んで僧院とお別れすることに。

ここからが時間との戦いです。

何しろ、9時のバスを逃したら次は15時発になってしまうのです。
私達は今日の夜マケドニアのスコピエに移動するので、乗り遅れるわけにはいきません。

私は部屋の鍵を博物館の受付の人に返しにいき、夫は大急ぎで3階の部屋に戻り、
私の分の荷物も全部適当にバックパックに突っ込んで食料も合わせて持ち出し。

そして先にバスの運転手の元に行き、2人乗ることをアピール。
5~10分早く出発するかも知れないブルガリアのバスなので、それはそれは必死でした。

こんな中でも、夫は私が残りを食べることを楽しみにしていた昨日のヨーグルト
手に持ってバス停まで行ってくれました。(*^^*)

バスに乗り込んだのは私達のみ。何とか間に合いました。
こうして、1泊したリラの僧院をせわしなく後にすることになったのです。

でも、正教会の儀式の細部まで見ることができ、大変興味深い経験になりました。




posted by サラミ at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 12ブルガリア | 更新情報をチェックする
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